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テーマ:ニュース(100237)
カテゴリ:時事・ニュース 国内
竹原信一前市長に対するリコール(解職請求)成立に伴う鹿児島県阿久根市の出直し市長選は、リコール運動を進めた市民団体の元役員で新人の西平良将氏(養鶏業)が竹原氏を破り初当選した。 議会を招集せずに専決処分を繰り返す市政運営で波紋を呼んできた竹原氏だが、その独善的な手法に市民が「NO」を突きつけた。 地元出身の竹原氏は2008年に市長に初当選したが、就任当初から議会と対立。2度の不信任決議案で失職した。2009年5月の出直し市長選で再選されたが、リコール成立で再び失職し、今回の出直し選挙で新人の西村氏に敗れた。 得票数は、西平氏が8509票、竹原氏は7645票だった。 「西平氏にではなく、市職員組合に負けた。今回の選挙は彼らの力が大きかった」。竹原氏は憮然(ぶぜん)とした表情で敗戦の弁を語った。最大の焦点になった専決処分に関する質問に「報道が選挙結果に影響した」などと批判を繰り返したが、「政治家を続けていくのか」との質問には「分からない」と述べ、約6分で記者会見を打ち切った。 一方、当選した西村氏は竹原前市長に対しては「われわれ市民に考える機会を与えてくれた」と謝意を表明し、「彼がやろうとしていた方向性は間違っていないと思う。問題はやり方だった」と指摘した。 確かに竹原前市長はその余りにも独裁的な手法に市民の批判が集中していたが、西村氏もそうした手法を改めるが方向性は間違っていないと指摘している。 地元経済の先行きが暗い中で、市役所職員の平均年収(600万円台)が地元の平均値(400万円台)より遥かに高いことから、竹原氏は思い切った手段を使ったのだろうが、結局は自身が敗戦の弁で語っていたように、職員組合の反発ばかりか有権者からも反発され、自らの手法を改めることなく失職した。 阿久根市は度重なる市長選の実施が市民の生活に影響しただろうから、今後、西村新市長は市役所職員の給与引き下げだけでは無く、市民生活の向上に向けて待ったなしで取り組むことが求められる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.30 11:15:13
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