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テーマ:フュージョン(487)
カテゴリ:音楽
第53回グラミー賞で、最多受賞に輝いたのは主要部門の最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞を含む5部門を獲得したカントリー畑のレディ・アンテベラムだった。エミネムは最多10部門でノミネートされたものの、ラップ部門での2冠で終わった。 レディ・アンテベラムの受賞は、シングル「Need You Now」での●最優秀レコード賞、●最優秀楽曲賞、●ベスト・カントリー・ソング、●ベスト・カントリー・パフォーマンス・バイ・ア・デュオ・オア・グループ、そしてアルバムにて●ベスト・カントリー・アルバムという5部門である。 個人的にはポール・マッカートニーが「へルター・スケルター」で「最優秀ソロ・ロック・ヴォーカル賞」を受賞したことが嬉しい。ここ最近、毎年のようにノミネートされライヴ・パフォーマンスまで披露しながら受賞を逸していただけに、エリック・クラプトンやニール・ヤングやロバート・プラントらを押しのけての受賞は凄いの一言に尽きる。 今年のグラミー賞は日本人が4部門で受賞するなど過去にない快挙を演じた。B’z松本孝弘が「Tak Matsumoto」名義で、ジャズ・フュージョン界の名プレイヤーでギターアイコンの、ラリー・カールトンと共演したアルバム「TAKE YOUR PICK」で最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバムを受賞した。 ラリー・カールトンはこの部門ではリー・リトナーと並んで知らない人は居ない位のカリスマ的人気を日本でも誇るギタリスト。私もラリーのアルバムはソロ名義と、「フォープレイ」名義でのアルバムも含めて多数所有しているが、受賞対象作は持っていない。 洋楽一辺倒の私からすればB’z松本孝弘はどういう音を奏でているのか全く知りませんし、当然ながらアルバムも曲に関しても知識は無い。ラリーからの誘いがあって共演が実現したそうだが、ラリーの知名度と受賞歴が松本孝弘の受賞に繋がった要因でもあることは否定できないでしょう。 他には、日本人ピアニストの内田光子が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で、最優秀インストゥルメンタル・ソロリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)を受賞。 さらに松山夕貴子が琴奏者として参加し、日本でレコーディングされた「ポール・ウィンター・コンソート」のアルバム「ミホ:ジャーニー・トゥー・ザ・マウンテン」が最優秀ニュー・エイジ・アルバム賞を受賞することになった。尚、この部門ではノミネートの常連である喜多郎はまたもや受賞を逸した。 ジャズ・ピアニスト上原ひろみが参加したスタンリー・クラーク・バンドがアルバム「スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ」で『最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム』を受賞している。スタンリー・クラークはラリー・カールトン同様に、ジャズ・フュージョン界のNo.1ベーシストとして余りにも有名である。 従来の日本人受賞者は坂本龍一を始め4人しかいなかったのに、今回だけで4冠達成とは驚いた。但し、クラシック部門の内田光子はソロ部門(オーケストラの一員として)での受賞だが、他の3人はグループのメンバーとしてや共演者としての受賞だった。 出来れば単独で受賞出来れば文句なしだが、これをきっかけに知名度が上昇し何時の日か単独で受賞出来る日が来れば良いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.15 23:30:37
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