カテゴリ:日ノ本は言霊の幸はう国
◇ 10月27日(金曜日):旧長月六日(己丑); 読書週間始まる。
この頃コスモスの美しい写真を何度か眼にした。 コスモスは日本では「秋桜」などと書かれ、すっかり日本の秋の光景として親しまれている。 嫁ぐ前日の母娘の情景を唄った歌の詞にもなっている。しかし、じゃぁ日本固有の花なのかと云うと、この花は元々メキシコ原産なのだそうだ。 18世紀にスペイン軍が母国に帰還するときに持ち帰り、マドリッドの植物園でコスモスと名付けられた。同形の八枚の花弁がお行儀よく並んだ花の様子が実にすっきりと端正である。それで、「秩序」とか「整然と美しい」という意味の「コスモス」が名前になったのだそうだ。コスモス(Cosmos)は又「宇宙」と云う意味でもある。 わが国には、明治の中頃にヨーロッパから持ち込まれたのだそうだ。「秋桜」が咲き乱れ風に揺れる有様は、琴の音が似合いそうなのだ。しかし、本来彼らは風の渡るメキシコの高原で、マリアッチを聴いていたのである。 花が太陽を追う「向日性」という性質は向日葵が有名だが、コスモスは向日性どころか、秋の嵐に吹き倒されても、茎から根を出し、花を咲かせるという「抗重力性」の性質を持っている。流石メキシカン根性である。 中国では「秋英」と書くそうだが、最近は「可思莫思花」とも書くのだそうだ。後者は「可口可楽」(コカコーラ)と同じく、発音に当て字をしたものである。 コスモスの 晴れといはばや 嵐あと - 水原秋桜子 ♪♪今回の厚木語辞書♪♪ 『色の白いは質なんか来ず』 - 色白は古来我国では美人の尺度とされた。従って色白の女性は、人気があり、金銭的に困窮しても色々な男にも助けられて、質屋なんかには来る必要が無い。 【対応する日本語】 - 色の白いは七難隠す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.10.30 18:33:55
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