カテゴリ:日ノ本は言霊の幸はう国
◇ 8月17日(金曜日) 旧文月五日、癸未。 鶴岡荘内大祭、滋賀建部夏祭り。
このところ、日本列島は猛暑の傘の下にすっぽり覆われてしまったようだ。館林、山形、多治見、熊谷などで、連日40度を超えたといっている。「どうせ暑いのなら、いっそ日本一を目指そう!」などと競い合いまで始まる始末だ。 南米沖のラニーニャ現象で、赤道付近の西風が強まり、暖かい水域の海水がフィリピン沖に吹き寄せられた。それによって発生する上昇気流が北上して、再び下降する辺りに日本列島がある。つまり、そこに強い高気圧ができる。さらにはジェット気流の「ぶれ」が影響して、まさに高気圧は日本列島をピンポイントで狙うような形になった。それがこのところの猛暑の理由だとのことだ。 気象庁が発表する気温というのは、百葉箱という観測箱の中に置かれた温度計の示す値である。百葉箱というのは、(1)直射日光の当たらない、(2)地表からの照り返しの無い、(3)地上1.5メートルの高さにすえられた、白い小型のバンガローのようなものだ。 だから、日中燃え立つような舗装道路を歩き回っている時に我々が直面する体感温度は、もっともっと高いに違いない。 空を見れば灼熱の太陽が、今を盛りに輝いているが、こちらはボォーッとしてしまって、太陽の周辺が乳暈(にゅううん)のようにかすんで見える始末だ。 周辺の気温が体温を超えると、体熱は体内にこもってしまい、体表から外へ放散されなくなる。それでも乾いた空気の中であれば、汗が蒸発する際に気化熱を奪ってくれるので、体温は平熱に保たれる。しかし、湿度が高いと、汗の蒸発が滞ってしまうので、体温が上昇し、色々深刻な事態を生ぜしめる。所謂「熱中症」だ。 特に脳の場合には、摂氏40度位から、脳細胞やシナプスの働きに支障が出るようになり、幻覚を見たり、あらぬことを考えたり口走ったりするようになるのだそうだ。これはさすがに怖いな。 こういう猛暑の時期は、なるべく外に出ないようにしているのが良いのだけれど、中々そういうわけにも行かないのが民草の生活の現実である。 若し疑わしいような状況になったときは、すぐに医者に行くのが最善だけれど、取り敢えずは頭から冷水をかぶって体温を下げることが応急処置にはなるようだ。 熱中症というのは、ここ10年間くらいに急増した病気なのだそうだ。今日のニュースだと北極の氷もどんどん溶け出しているそうだし、いよいよ地球温暖化も本格的に加速し始めたということなのだろう。 暑さでボォーッとしながらも、本気で心配になってくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.18 10:53:46
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