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マックの文弊録

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2009.01.16
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◇ 1月16日(金曜日); 旧師走二十一日 辛酉(かのと とり); 薮入り、 閻魔詣り

昨日の、区議をしている同期生からのメールがきっかけで、このところ何人かの同期生とのメールの往還がひとしきり始まっている。

その中の一人からちょっと気になるメールが届いた。
「小生はここ数日、フラついておりまして、立っては立ちくらみ、歩いても頭が定まらずという状態です。
病院に行きましたが、原因不明です。昨年6月にもこの状態が2週ほど続いて、普通の状態に戻ったので、しばらく部屋の中でブラブラしています。」
彼は高校時代は、郷里の現職首長を生徒会長に押し立てた、いわば現首長の現在への道を拓いた(ちょっと大げさか?)根回し屋であり、社会に出てからは某出版社で精力的な取材で名を馳せた猛者である。僕の(卒業後ではあるが)高校での七番目の友人という希少な存在でもある。だから大いに気になる。

僕自身も昨年の6月、母の末期を看取るため岐阜に行っていた際に似たような症状になった。日中妹と交代で母を看て、夜実家に帰宅してビールを飲もうとするとどうも様子が変なのだ。
頭を上に振ると、目の絞りがスーッと開くような感じがする。天井の蛍光灯の色調も変化する。再び頭を振り下げると、また同じ過程を逆に辿る。友人の場合と同じで、風呂で浴槽から出たり、急に立ち上がったりすると立ちくらみがする。
母の件で紛れてはいたが、数日しても治る気配が無いので、実家近くの診療所に行ったが原因不明であった。と、いうよりは医師自体が遠来の、しかも程なく帰ってしまう患者をちゃんと診たがらなかったということがある。

自宅に帰ってからかかり付けの病院に行った。
僕には通風のケ(高尿酸血症)があって、その時も暫く足に痛みが有ったから、いつもの整形外科に行ったら、担当医師がいきなり顔を曇らせて内科に回された。
血液検査、尿検査を始め何種類かの検査を経て、著しい鉄欠乏性貧血だと診断された。「本来ならすぐ入院しなければならない数値です。」と云われたけれど、此方にはそんな余裕は無い。

内臓出血の疑いがあるということで、便に血が混じっていないかとしつこく聞かれたけれど、そんな覚えは無い。便の様子は体調の指標だと聞いているから、毎朝じっくり観察することにしているが二日酔いの朝は別としてビリルビン色素も鮮やかで血が混じっている気配など微塵も無い。

やがて、病院では上部消化器系と下部消化器系の検査が行われた。要するに胃カメラと直腸内視鏡検査だ。胃カメラはともかく、直腸内視鏡の方は前日から当該部位を空にして清浄にしなければならないから大変だった。

結果は???であった。
検査とは別に増血剤(僕の場合はフェロミア錠だった)も処方されていたから、貧血もそれで改善されたのかもしれない。

まぁ、人間の体も60年も使っていれば方々が可塑性を帯びるようになるのだろう。何らかの外圧に対する耐性の範囲も狭くなってきているはずだ。
敬愛する友人にも、大過ない結果となって、元気に「七番目の友人」としてのお付き合いを続けていただきたいと思う。






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最終更新日  2009.01.17 11:12:01
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