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マックの文弊録

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2009.07.02
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カテゴリ:よもやま話
◇ 7月2日(木曜日); 旧閏五月十日 戊申(つちのえ さる): 友引、半夏生

今日の暦の「半夏生」は「はんげしょう」と読む。
これは二十四気を更に三分割した「七十二候」の一つである。
二十四気は太陽暦だと、以前このブログにそう書いた。古い暦の中に書いてあるから、旧暦だ、太陰暦だと思っていらっしゃる方が多いが、二十四気も七十二候も立派な太陽暦なのだ。

皆さんご存知のように、地球は太陽の周りを一年かけて一周する。これを地球の側から見ると、太陽は地球の周りを一年かけて一周すると言い換えても良い。ここではややこしいから地球の自転のことは考えなくて良い。
地球から見える宇宙の投影球を天球という。つまり太陽はこの天球上を一年十二ヶ月かけて旅をし、元の位置に戻ってくる。

太陽が天球上を通る道筋を黄道(黄色い太陽が通る道)と呼び、春分に太陽が天球上で通過する場所(春分点)を起点にして、これを360度で分割したものを黄径という。
黄道上にある十二の星座をそれぞれの生まれ月に当てはめ、黄道十二宮といって星占いに使うのは身近に良く知られている。

二十四気はこの黄道を二十四分割して定めたから、それぞれの期間は角度にして15度(360÷24=15)、日数にして2週間超(365÷24≒15.21)である。
しかし今のように温室やビニールハウスの無い、お天気と天水(つまり雨)任せの農耕が行われていた時代には、2週間という時間分割は未だ粗っぽ過ぎた。それで黄径15度分を更に三分割した七十二候というものが作られた。つまり二十四気のそれぞれは七十二候として五日間毎に更に分けられる。

二十四気の夏至から数えて11日目。この日から次の二十四気である小暑の前日までの5日間を七十二候では半夏生というのだ。半夏生の始まりの日つまり今日は、太陽の黄径は100度になる。

半夏生は、昔の農家にとっては大事な節目の日だった。この日までに農作業を終えなければならないとされたのだ。これは梅雨もそろそろ大詰めを迎え、大雨になることが多かった所為らしい。
地方によっては、半夏生の日から5日間を農事休みとするところもあった。この日は天から毒気が降るとされ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとも云われたそうだ。関西地方では半夏生の日に蛸を食べ、四国の讃岐では饂飩を食べ、福井県の大野市などで焼き鯖を食べる習慣がある。

半夏生という名前の植物がある。これはドクダミ科の草で葉の一部が脱色でもしたように白色になる。これは半化粧とも云うが、これが生えるころと云う事で半夏生というようになったらしい。


さてさて、麻生さんが内閣改造を昨日なさった。
大山鳴動して補充大臣二匹。
兼務大臣では大変だったからこれを補充して兼務状態を解消するという公式発表に落ち着いたらしい。国家公安委員長と経済財政大臣の二人だ。ご本人たちには悪いけれど僕はどちらも存じ上げない方々だ。それにどうせ総選挙までの最大でも2ヶ月間程の大臣だから、何もお出来にならないだろう。つまりは、何か不測の事態があった時の引責のためと、後は規定路線の認可のため、つまりハンコ押し大臣でしかないのだから、ご本人たちには同情を禁じ得ない。

元々麻生さんは、「半径1.5メートルの男」などと揶揄されながら、何とか解散総選挙に向けて態勢を整えるべく、閣僚人事と自民党の役員人事を行い、彼なりの万全の構えをおとりになる積りだったようだ。ところが党内の大舅小姑に阻まれて、「まぁ何とか面子が立てられる程度」の人事しか出来なかった。
まことに政治家の我執の浅ましさには改めて感服するし、その中で何事かをやることも出来ない麻生さんには同情すら禁じ得ない。
しかし、どっちにしろこれは日本国や日本国民とは関係の無い、コップの中の争いでしかないから、肌寒い事夥しい。

民主党の鳩山代表の「死人の献金」疑惑も肌寒い話だが、今のこの時期という事を考えるとまたぞろ作為的な匂いがしてくる。ましてや、自民党の幹事長や国対委員長がこれを追及するための特別チームを編成したなどというのを聞くと、要するに「選挙に勝つためには其処までやるかい!浅ましい!」と思うのは僕一人ではあるまい。

立派な悪相で腹に一物有るに違いないと思うような人間たちは、それなりのたくらみを巧妙に、且つ徹底して悪辣にやって欲しいものだ。それが、我々素人にも見透かされるような茶番芝居しか出来ないのを見ると、寂しい以上にこの国の行く末に絶望してしまう。

この上は幕末の頃のように、国政などというものはアテにしないで「列藩会議」を形成してみたらどうかとも思う。


【日本の国々】
《其の四》静岡県
今後の総選挙や麻生さんの運命を大きく左右すると見られているのは、東京都議選と静岡県の知事選である。その静岡知事選は投票日が7月5日。つまり次の日曜日だ。
だから間に合う内に静岡県を取り上げる。
静岡県の領土の広さは日本総面積の約2%強で、47ヶ国中13位だ。
住んでいる人は約380万人で総人口の約3%。47ヶ国中で10位である。
人口密度は全国12位で47ヶ国の中ではかなり上位だ。一人当たり約622坪の割り当てになる。
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中7位で、ご同様に赤字財政では有るけれど、財政力指数は0.73で自治体の中ではまずまず優れたほうに入る。
隣国の数は4ヶ国。県の木は木犀。花はツツジ。鳥はサンコウチョウ。
*偏見的印象: 東海道新幹線ではこの県内に駅の数が最も多い。東西に長大な国である。東の端の熱海や東伊豆のある相模湾地帯、西伊豆や沼津、静岡、焼津などの駿河湾地帯、そして天竜川、浜名湖の遠州灘と、この国は気候風土の面でも、民心や地成りの面でも大きく三分割できるように思う。
魚だって、相模湾と駿河湾と遠州灘では旨いものが違う。静岡のおでんは、浜松の鰻パイとはB級グルメとしても競合する。葉葱と根深の境界も静岡県内に有るらしい。食が異なれば人心だってそうだろう。
いっそ静岡という国は三つに分けたほうがいいんじゃないだろうか?

《其の五》岐阜県
静岡県の次は我が生誕から少年時代までを過ごした岐阜県を取り上げる。別に特段の理由があるわけではない。ただ、今の岐阜県の知事は我が友人である。しかし彼は僕を友人だと思っているかどうかは、ちょっと自信が無い。

岐阜県の領土の広さは日本総面積の約2.8%で、47ヶ国中7位だ。領土面積だけは全国で一桁の順位である。
住んでいる人は約210万人で総人口の約1.6%。47ヶ国中で17位である。
人口密度は全国30位で47ヶ国の中では目立たない。一人当たり約1,500坪強の割り当てになる。
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中18位で、これも目立たないように見えるが、立派な赤字で、財政力指数は0.51に過ぎない。つまり歳出の約半分は自力で賄えないのだ。
隣国の数は7ヶ国。海の無い国なので多くの他国に境を接している。県の木はイチイ。花は蓮華草。鳥は雷鳥。
*偏見的印象: 岐阜県は、明治以前は飛騨の国と美濃の国の二つに分かれていた。「飛山濃水」という言葉が有って、飛騨は山国、美濃は長良川の恵みを受けた水の国だ。交通の便もあって、飛騨はどちらかというと北陸から京文化の影響が強く、美濃は尾張の従属地のような感じがある。織田信長は今の岐阜市にある金華山に拠って天下統一を唱えたが、これは尾張出身の信長が特段の境界意識も無く、地勢上の理由から要衝の地として、又将来の治世の実験の舞台として、金華山とその麓を選んだだけのことだと思う。だから岐阜というと多くの人にとっては美濃地方より高山の印象の方が強く、県庁所在地である岐阜市の影はむしろ薄い。岐阜市出身者としては何とか美濃地方に肩入れをしたいのだが、かつて隆盛を極めた繊維産業は中国にやられてしまい、歓楽街として美川憲一も唄った柳ヶ瀬も閑古鳥の棲家となり、長良川の鵜飼も四万十川などにおはこを取られてしまったようで、どうも宜しくない。
この国も環境風土の異なる美濃飛騨両地方を分け、連合国として再編成するほうが良いのかもしれない。僕などは北アルプス(岐阜の側からは飛騨山脈)を跨いで、信州との連携も深くしたらどうかとも思う。

《其の六》秋田県
岐阜県の次に秋田県を持ってくるのには全く理由は無い。
秋田県の領土の広さは日本総面積の約3%で、47ヶ国中6位だ。領土面積では我が郷里岐阜県の一つ上位である。
住んでいる人は約110万人で岐阜県の約半分、日本総人口の約0.9%で、47ヶ国中では37位である。
人口密度は全国45位で47ヶ国の中ではどん尻に近い。秋田県より「スカスカ」の国は岩手県と北海道の二つだ。一人当たり約3,200坪の割り当てになる。
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中38位で、立派な赤字県だ。財政力指数は0.29で、財政赤字はかなり深刻だ。
隣国の数は4ヶ国。県の木は秋田杉。花は蕗の薹。鳥は山鳥。
*偏見的印象: 秋田県というと、「青森の下にある日本海側の県」と覚えている。お米の「あきたこまち」、美人女性の「秋田おばこ」位は直ぐに思い出せる。埋め立てられて無理やり水田にされ、その後減反政策でどうなったか分からなくなってしまった八郎潟も秋田県だったはず。日本で一番深い湖(?)である田沢湖もこの国ではなかったか?もうこの辺になると、改めて調べてみないと自信が無い。
他の人はどうか知らないが、僕などは東北地方と四国地方、九州地方になると何となく色々不確かになってしまう。こういった地方に住む方には申し訳ないけれど、もともとこの項は僕自身をサンプルにして「一般人の理解の程度」を皆さんに問うてみたいとの思いがあるので、失礼を顧みず、恥も捨てて僕の思うままを書いている。

(この項まだまだ続く)





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最終更新日  2009.07.02 00:13:44
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