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マックの文弊録

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2009.07.03
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カテゴリ:よもやま話
◇ 7月3日(金曜日); 旧閏五月十一日 己酉(つちのと とり): 先負、博多祇園山笠

【日本の国々】
《其の十》福岡県
今日は博多の祇園山笠の初日である。このお祭りはこれから15日まで続く。それに敬意を表するわけでもないけれど日本の国々の十番目には福岡県を取り上げよう。

福岡県の領土の広さは日本総面積の約1.32%で、47ヶ国中29位だ。
住んでいる人は約500万人超で、さすが九州の雄。わが国総人口の約4%弱を占める。47ヶ国中では人口の多さは9位である。
人口密度でも全国7位で、一人当たりの土地割り当ては約300坪弱となる。
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中10位で、財政力指数は0.61。赤字ではあるけれど、それでも上位からは10番目だ。
隣国の数は3ヶ国。県の木はツツジ。花は梅。鳥は鶯。梅に鶯とくれば、やはり菅原道真に因んでの事だろう。
*偏見的印象: 福岡というと先ず明太子を思い出す。他の食べ物では筑前煮。これは「がめ煮」ともいって、それが好きで東京の九州料理屋「有薫」ではよくいただいた。それと胡麻鯖。これは生の鯖を薄い切り身にして、炒り胡麻や山葵、青海苔他の香辛料と合わせたもので、青魚好きの僕は大好きだ。しかし、鯖はあくまでも新鮮でなければならず、福岡でこの味を覚えて、帰ってから自分で作るとアタル事もあるという。それから「あぶってかも」。
佐藤春夫の詩に「秋刀魚のうた」というのがある。
『・・・・さんま、さんま、さんま苦いか塩(しょ)っぱいか。そが上に熱き涙をしたたらせて さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。あはれげにそは問はまほしくをかし』である。
実は「あぶってかも」を詠った、これと良く似た詩が有ったのだがどうしても思い出せない。作曲家の團伊玖磨のおじいさん團琢磨(福岡出身)がこの「あぶってかも」を大好きだったという話が「パイプの煙」というエッセイに書いてあったという記憶が、佐藤春夫(和歌山県出身)の詩とだぶってしまったのかもしれない。
「あぶってかも」はスズメダイの干物だ。これを男が(この男はやはり中年以上でなければならない)ひとり七輪で、炙っては噛み炙っては噛みして酒を啜っている情景を想像するのが好きだ。しかし「あぶってかも」自体は本当に美味しい。みかけは真っ黒に焦げているようで余り良くないし、何よりしっかり歯ごたえがあるから、「柔らかくて美味しいー!」としか云えない今時のガキタレ(失礼)が出てくる旅行番組などでは先ず紹介されないだろう。
こうなると、僕の福岡に対する印象はどうも食べ物ばかりのようだ。


《其の十一》山梨県
福岡県からいきなり日本の中央部に飛んで、山梨県を取り上げる。

山梨県の領土の広さは日本総面積の約1.2%で、47ヶ国中32位だ。意外と狭いなぁという気がする。
住んでいる人は約87万人で、わが国総人口の約0.7%弱。47ヶ国中では人口の多さは41位である。
人口密度は全国31位で、一人当たりの土地割り当ては約1,560坪となる。山なし県というけれど、実は海無し県である。
ところでわが日本には海無し県が全部で8つある。皆さんは全部挙げられるだろうか?
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中24位で、財政力指数は0.42。それでも上位からは24番目だ。
隣国の数は5ヶ国。県の木はカエデ。花は冨士桜。鳥は鶯。
*偏見的印象:山梨といえば武田信玄、八ヶ岳、ワイナリー、清里高原などを思い出す。富士山も半分ほどが山梨県の領地で、静岡県と分け合っているそうだが、どうしても冨士は静岡という印象の方が強い。
山梨の食べ物ではほうとうと鮑の煮貝をすぐ思い出す。ほうとうは信玄の軍用糧食として用いられたのが発祥だと聞いたことがある。味付けに用いられるのは味噌だが、これも保存できる蛋白源だった。それに行く先々で徴発した野菜を入れれば、兵を養うにほぼ充分な栄養源、活力源になった訳だ。山梨には「吉田のうどん」というのも有って、これは中央高速の山梨県内のサービスエリアの食堂には必ずと云ってよいほどある。普通のうどんと較べると太く腰が強い。つまり硬い。美味しいかどうかは人によるだろうが、とにかく農水省の「郷土料理百選」には入っているそうだ。
因みに、ほうとうは地元ではうどんとは看做されていないのだそうだ。今ではほうとうもうどんのように切って細長いのが普通だが、昔はすいとんのように丸めた団子状で食べるのが一般だったからうどんの仲間に入らないのだと言う。
八ヶ岳の南麓には別荘地が広がり、僕の友人や先輩、恩師の何人かの別荘もそこかしこに有る。標高は千メートル前後の高原地帯だから別荘地としては好適なのだろう。軽井沢と較べると何となく「持ち主は、それほどリッチではないけれど、インテリが多い」という印象がある。これからこの辺りに別荘を持とうと考えている知人も何人かいるが、付近には虻が多いのだ。これからの季節、優雅に高原の散歩をしゃれ込もうとすると、虻の大群に襟元に飛び込まれてあたふたする事がある。


《其の十二》栃木県
十二番目は脈絡も無く栃木県である。

栃木県の領土の広さは日本総面積の約1.7%で、47ヶ国中20位。山梨県より少し広い。
住んでいる人は約200万人で、わが国総人口の約1.6%。山梨県のほぼ3倍の数の人が住み47ヶ国中では人口の多さは19位である。
人口密度は全国22位で、一人当たりの土地割り当ては約970坪となる。田舎県としては970坪というのは広くない。栃木県もやはり海無し県である。
領国の財政(リッチさ)は47ヶ国中9位で、財政力指数は0.63。山国としての印象しかないので、これは少し意外な気がする。
隣国の数は4ヶ国。県の木は栃の木。花はヤシオツツジ。鳥はオオルリ。
*偏見的印象:栃木県は県としては僕の印象は極めて薄い。「群馬県の近くだったっけ?」という程度だが、日光や中禅寺湖があるといわれると「あぁなるほど」と思う。
日光の東照宮は徳川家康の霊廟であり、彼を祭神とする神社であるのは言わずもがなだ。日光東照宮は、家康が「我死して後もここで関八州を監視する」と遺言して出来たそうだから、権力者の我執というか、子孫を心もとなく思う気持ちと云うのは恐ろしいほどだ。
食べ物で連想するのは「ゆば」。京都のは「湯葉」と書き、日光のそれは「湯波」と書く。ゆばは僕も好きだが、日光のお土産屋さんで売っているゆばはどうも京都のそれとは様子も味も違って、残念ながら美味しいと思ったことはない。
栃木県にはもっと名物があるのだろうけれど、僕は知らない。

(この項まだまだ続く)





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最終更新日  2009.07.04 15:01:18
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