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◇ 7月4日(土曜日); 旧閏五月十二日 己酉(かのえ いぬ): 赤口、米国独立記念日
今日7月4日アメリカ合衆国の独立記念日だ。1776年、つまり今から233年前にかの国はグレートブリテン王国からの独立を果たし、この日に独立宣言書として公布した。 ある所が独立国になるためには一般的に以下の3つの条件を満たしている必要がある。 先ず(1)区画された一定に定まった領土を持っている。 (2)その区画内に恒久的な住民がいる。恒久的というと大げさだが、要するに気ままに区画を出入りしないで、ちゃんと其処に住んでいる住民がいるということだ。別に人数は決まっていない。まぁ最低でも二人以上と云うことだろう。 そして(3)主権という権威・権力が存在する事。そしてこの主権は区画の内外に対して排他的に行使されていること。これを翻訳すると、要するに領土内に行き届いたルールが有れば良い。具体的には法律やお金などである。対外的には他所の国との独自のやり取りがあるということだ。排他的というのはつまり、色々言ったりやったりする事や人が、バラバラでいい加減ではなく、しっかり一貫しているという事だ。(そうするとこの点今の日本は不安だ。) しかしこれを見ると独立国なんて簡単に作れる。 要するにちゃんとした場所に住み着いている人が何人か居て、其処が一定のルールに従って独自に運営されていればいい。そしてそれが幾つかの外国によって「国」として認められ、外交関係が出来上がれば、それは独立国としての資格があるという事になるのだ。これは国際法でもそうなっている。 だからわが国の47ヶ国の内の我と思わん「国」は、独立宣言を世界に向けて発して、諸外国と外交関係を作ってしまえば宜しい。 特に愛知県なんかはどうだろう。この国は幕府時代、将軍じきじきの倹約令にもそっぽを向いた独立自尊の気風があるし、味噌カツを始め、あんかけスパゲティ、白たい焼きなど、食の面でも他国の「常識」を顧みるところがない。何より財政力指数は1.0を上回る黒字国だ。24時間不休の国際空港もあるし、世界に冠たる産業立国でもある。究極の地方分権の魁として諸国の範となられたら如何なものだろう。 アメリカの独立宣言も要するにそういうことだったのだ。 イギリスの植民地支配に業を煮やした植民地住民が叛乱を起こして、ある程度の目処がついたときに「もう植民地なんかじゃないぞ!立派な独立国だい!」と世間に向かって言ったと云うことなのだ。 この日アメリカ国民は、朝から紅茶を飲まず、ローストビーフとフィッシュアンドチップスを絶って、独立戦争当時の祖先の苦難をしのぶことにしている・・・ンナわけはないか。 アメリカでは、花火を打ち上げたりしてこの日を盛大に祝うが、今年は北朝鮮が続けざまにミサイル花火を打ち上げて、アメリカの独立記念日を祝っているようだ。民草が食うにも困っているほどお金がないのに、大枚はたいて仲の良くない国の独立記念日を花火で祝うなんて、中々の度量だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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