カテゴリ:小言こうべえ
◇ 7月5日(日曜日); 旧閏五月十三日 辛亥(かのと い): 大安
昨日の夕方東の方角に月を見た。このところ梅雨空が続いて星も月も見えなかったので、久しぶりに見るやや太目の月は懐かしかった。 二日後の七夕の日は満月だ。気象庁は今日奄美地方の梅雨明けを発表したが、此方のほうの梅雨明けはまだまだ先のことだろう。新暦の七夕では大抵のところが梅雨の最中だから、中々星祭という雰囲気は出てこない。恐らく今年も天空の恋人二人は泣きの泪雨となってしまうだろう。よしんば運よく晴れたとしても、満月の明るい空では中々満天に星の輝く星祭とは行かないかもしれない。 さて、今日は静岡県知事選の投開票日だ。12日の東京都議選と共に、来るべき衆議院選挙の行方を占う前哨戦として、与野党の連中は今日の結果にピリピリしているはずだ。 しかし、他国者の僕としては誰が立候補して、誰が当選しそうで、誰が当選したらどの党が喜ぶのかさっぱり分からない。そこで地元のニュースなどを渉猟して少し調べてみた。 静岡県知事選には4名が立候補している。前知事の辞職による選挙なので全員が「新人」ということになる。然し、新人ではあっても全員還暦年齢の団塊の世代だ。 4人のうち共産党候補を除く3人は全員無所属だが、こういう選挙での「無所属」がどういうものかは誰もが知っている。 色々チェックしてみると民主党と社民党、国民新党が推薦する川勝平太さんと、自民党と公明党の推薦する坂本由紀子さんのどちらが当選するかというのが焦点らしい。つまり川勝さんが当選すると由紀夫君は喜ぶ事になり、名前は似ているが由紀子さんならば太郎ちゃんがちょっとホッとするという事だ。 もう一人海野さんという候補者も民主党の元参議院議員だそうだけど、この人は民主党の推薦は受けておらず、文字通りの無所属と云うことになる。そんな事があり得るかどうかは知らないが、川勝さんではなく海野さんが当選したら、民主党はどうするんだろうな? このお三方は共に60歳だ。共産党候補の平野さんだけが59歳だけど、まぁ4人とも歳はどっこいどっこいだ。 川勝さんは、京都出身で軽井沢に住んでいらっしゃるそうだが、静岡文化芸術大学という学校の前学長だったという点で静岡県には縁がお有りになるようだ。専門は歴史と経済でオックスフォード大学のPh.D.をお持ちだそうで、国際感覚は優れていらっしゃるのだろう。学長時代には静岡県のスローガンとして「富国有徳」を唱えられたそうだ。県民には知名度が高く、学校の先生だった事から人気もあるようだ。但し政治の世界での経験は全くお持ちでない。 坂本さんは、川勝さんと違って静岡の三島出身。れっきとした静岡国民だ。沼津高校から東大に行き労働省の役人になったというから、まぁ地元のエリートと云うところだろう。2004年の参議院選挙では民主党の候補に圧勝なさり、対民主党戦には勝利の実績をお持ちだ。しかし、2007年の阿部内閣当時外務政務官だった彼女は、関係する団体の会議費二重請求事件によって辞職。政治家としてのスキャンダルも経験なさっている。 ウェブの写真を拝見すると川勝さんは如何にも学者然とした風貌であり、坂本さんは中々の美形であるようにお見受けする。しかし、写真などは幾らでもツクれるし、アテにはならない。 アカデミックで(従って清廉だと、大抵の人はそう思う)インテリの川勝さんか、美人(美しい女性でキャリアというのはやはり人気があるだろう)で地元のエリートの坂本さんか、この県の308万5千人の有権者はどちらをお選びになるのだろうか。 静岡県は財政力指数0.73で赤字ではあるが、全国順位7位というのは中々優秀だ。土地は豊か、気候も穏やかで、三つの海域を領海として押さえ込んでいるから、その気になれば独立国になることも出来るだろう。何となく面白い結果を期待したいものだ。 投票は今日の午後8時で締め切り、即日開票。大勢が明らかになるのは午後11時半頃だと予想されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.05 17:24:44
コメント(0) | コメントを書く
[小言こうべえ] カテゴリの最新記事
|