カテゴリ:小言こうべえ
◇ 7月6日(月曜日); 旧閏五月十四日 壬子(みずのえ ね): 赤口、東京入谷朝顔市
静岡県知事選は1万5千票余りの僅差で、民主党始め社民、国民新党など野党側の推薦する川勝さんが当選した。自民党側では、ショックを隠せないながらも、「ホンの僅差で残念な事だ」とか、「まぁ地方選挙の一つだから」とか、更には「負けたことは負けたが、僅差であったことにはちょっとホッとした」という発言が相次いでいる。 いやはや政治家たるもの、事実や数字を良いように解釈して弥縫すること、かくの如しだ。 静岡新聞によれば、当選した川勝さんの得票数は728,706票、次点の坂本さんは713,654票で、その差はわずかに1万5千票である。これは確かに有効票総数184万981票のわずか0.8%でしかない。 しかし、それでいいのかい? 民主党元参議院議員の海野さんと云う候補の得票数は332,952票で、最下位の平野さんの65,669票に大差をつけて堂々の第三位だ。 海野さんと川勝さんとは民主党の推薦を巡って揉めた経緯があったそうだが、何れにしろ平野さんの33万票余りは、自民党の坂本さんには行かなかったはずのものだろう。 つまりは、何であれ「自民党(と公明党)の推す候補に入れない。民主党の方が良い。」と判断して投票した人は、百万人を超えるのだ。これでは「僅差」どころではないなぁ。 当選者と次点者のみを取り上げて、「大した差ではなかった」と言い繕うのは姑息である。 逆に言えば自民の推した坂本さんは、「全野党」を相手に回して、38.8%の支持率だったのだ。 これに対して「潜在的」民主党支持率は最大で57.7%だったとも解釈できる。 個々や一人ひとりを捨象して出来上がる数字の見方なんてそんなものである。 こんな事はわざわざ僕が指摘せずとも政治家のセンセイたちは内心重々お分かりの事だろう。 川勝さんは早々に、「これで全てノーサイドだ。これからは皆で協力して県民の為を最優先に考え、行動して行かなければならない。」とおっしゃったそうだ。その通り、ぜひ静岡国のために奮闘をお祈りしたい。 麻生さんは今日の夕方に、G8サミット出席のためイタリアに出発される。こういう時期に5日間も本丸を空けてしまう城主の不安は、如何ばかりかのものかとお察し申し上げる。何しろ城代家老や大老、年寄、若年寄などが、留守中何をするやら分からない。 そうはいっても、普通のサラリーマンのように、「ちょっと具合が悪いから欠席させてください」とも言えないだろう。 麻生さんには、ひとつ大いにお気張りになって、メドヴェージェフロシア大統領には、北方四島が日本の領土だと認めさせてしまっていただきたい。何しろ、つい先日わが国の最高議決機関である国会では、「北方領土はわが国固有の領土である」と高々と謳いあげた法律が成立したのだ。わが国の国会の威信と云うものがあるだろう。 それから、ローマ法王にお願いして、名誉枢機卿あたりにしてもらってはどうだろう(麻生さんはキリスト教徒だ)。・・・でもそうなると公明党と連立は難しくなってしまうか。 なにしろ、「外交の麻生」としては何らかの大ヒットを飛ばしたいこと必死であろうと拝察する。先ずは今週土曜日、都議選の投開票日直前の無事のご帰国をお祈り申し上げたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.06 13:24:58
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