カテゴリ:よもやま話
◇ 8月11日(火曜日) 旧六月二十一日 戊子(つちのえ ね) 友引: 高知よさこい祭り
「夕べの地震」などと題してブログなんか書いたものだから(かな?)今朝も又地震が来てしまった。僕の所為ではありません。 今朝の5時7分の事だ。此処でもかなり揺れたが、九日の揺れよりは若干軽かったようだ。この辺の震度は後に震度3と発表された。なるほど。 それでも揺れ方は前の地震と良く似ていたなぁ。 マグニチュードは6.5と発表されている。 震源地は駿河湾だというので、気になって詳しく調べてみたら、九日の地震が駿河トラフの南方だったのに対して、今度はまさに駿河トラフの発端近くの北側だ。震源の深さも20kmと前と較べるとかなり浅い。 前回のブログにも書いたが、フィリピンプレートがユーラシアプレートに潜り込んで行った先の地下で歪エネルギーが解放されるのが、警戒されている東海地震だ。そうなると今回の震源位置は正にそれに合致する。気になるところだ。政府・気象庁は初めて「東海地震観測情報」を発表したので、やはり気にしているらしい。 参考のために前回の図に重ねて、今朝の地震の震源も表示したのを掲げる。○印で示したのが今回の震源の位置である。なお、図の右には余震の時刻とマグニチュードも書いておいた。これは今朝6時半時点の情報だが、その後6時51分(M2.7)、7時28分(M3.0)、7時38分(M3.4)、8時7分(M2.9)と現在(9時半)までに更に4回の余震があった。これらは全て今朝最初の地震の震源とは少しずつずれながらも、互いに非常に接近している。地名でいうと、清水港、三保の松原、久能山の辺りに広がっている。 東海地震は、ユーラシアプレートの端が跳ね上がる、逆断層地震と想定されている。今朝の地震はそれとは違い、断層の横ずれによるものだろうとされている。 素人がいい加減に予断すべきではないけれど、今回の地震はプレートの歪の「ガス抜き」だったのだろうと思いたい。とにかく、プレート境界では、こまめに小ぶりな地震で、溜まった歪エネルギーをちょこちょこ解放してくれるほうが良いのだから。 さて、台風9号は進路を更に東寄りにして、時速20kmで進んでいるようだ。このままだと今日の昼過ぎ辺りから伊豆半島・諸島の南をかすめて行くらしい。この進路だと暴風は左程ではなくなる。しかし、雨は相変わらず心配だ。特に南伊豆の方は地震の震度も6が記録され、地盤はかなり揺さぶられている。土砂災害には早めに且つ大いにお気をつけいただければと思う。 北半球の台風は「左巻き」である。その所為で進行方向の右側では、台風の進行速度と暴風の風速が相乗する。だから暴風による被害を心配しなければならないが、今回の台風9号は洋上を東に進む様子なので、幸いそれには及ばない。 一方台風の進路に向かって左側では、風速が進行速度によって相殺されるため、風の勢力は弱くなる。しかし、大雨の被害は進路の左右には関係しないので、相変わらず注意しなければならない。 今年の夏は未だ台風が幾つも来るだろうから、ご存じなかった方は今後のご参考にしていただければと思う。 ついでに言えば、台風やそれ以外の気象現象の根本も熱エネルギーである。 暖められた海面や陸地では、その上の空気も暖められて上昇する。海の場合には海面から蒸発する水分を大量に取り込むから、湿った暖かい空気が上昇していく事になる。 時々反対だと勘違いしている人が居るけれど、これが低気圧だ。この場合、空気の塊には上に向かう傾向があるから地表での気圧は低くなるのだ。 そうして上昇した空気は上空で断熱膨張して、其処に雲が生じる。この上昇の際には地球の自転の力が働くから渦が出来る。北半球では(上から見て)左回りの渦になり、南半球では右回りの渦になる。これが大規模になると台風(南半球ではサイクロン)になるわけだ。 暖かい空気はやがて上空で冷やされて下降する。これが地表付近にまで達すると高気圧と呼ばれる。つまり、大気もこうして対流による循環をしているのだ。 これは、地震の原因になるプレートの移動のメカニズムと根本では同じである。 それにしても、此処のところ大雨は降る、台風は来る、地震も来ると、色々騒がしい。 お陰でノリピーの話がちっとも書けないじゃないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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