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マックの文弊録

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2010.01.01
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カテゴリ:小言こうべえ
☆ 1月1日(金曜日) 旧十一月十七日 辛亥(かのと い) 先負: 元日、望

このブログをいつも、或いは偶々お読みいただいている皆様には、殊更に新年の御慶を申し上げます。皆様には新しい年がいや増して良い年となりますよう、お祈りいたします。
又、拙ブログにも引き続きお付き合い願えれば幸いに存じます。

大晦日から北の地方では荒れ模様のお天気だそうだが、幸い関東の地は大過も無く、今日の元旦は気温こそ低かったものの、遥かに晴れ渡り、遠く西に望む富士は頂付近から雪煙をたなびかせながらも、あくまでも白く雄大に見えた。
今は、折りから望を迎えた月が皓々と輝いている。

元日の満月、「この世をば我が世とぞ思ふ望月の 欠けたることも無しと思へば」。そう行きたいところだが、現実のこの世は欠けたることばかりだ。
去年衆人の期待を一身に集めて政権を奪取した民主党も、此処へ来て内閣支持率が急降下した。曰く、「財政見通しが甘い」、「首相にリーダーシップが無い」、「前言を直ぐに翻して恥じない」、「母親からカネを貰って知らないは無いだろう」等々。

思えば、予算作りの二転三転、国債発行額の増加、米軍基地の移転問題などが主な理由だ。しかし、この辺の事情をもたらした元凶は前政権に至るまで、長期間この国を牛耳ってきた輩ではないか。こういう連中に限って声高に民主党や由紀夫氏を批判しているのは、曳かれ者の小唄というべきで噴飯モノである。彼らとて経験豊かで馬鹿ではない筈なのに、如何にも世論受けするようなことしか言わないで、プロとしての政策批判や代案を提示しようという姿勢が無いのは情け無い限りだ。あれじゃぁ、顔だけ谷垣さんに変えても全然効果が無いな。

由紀夫さんになってから、はっきりいえることは政府の中の意見の相違や、閣僚同士の確執が透けて見えるようになったことだ。以前の政権党の場合はこういう「風通しの良さ」は一切無かった。そうでしょう?
由紀夫さんは選挙戦の当時から「開かれた政治の実現」を標榜してきた。だからその通りにやっているのだろう。それだけのことだと思う。

ところが我々一般大衆の側がそれに馴れていない。何のかんのと言っても、所詮政治は政治家連中がやるもので、自分たちは関係ないと思っているところがある。投票をするまでが国民の仕事で、「後はちゃんとやってくれ。」では、結局は文句しか出てこない。だから、「風通しの良さ」はリーダーシップの欠如に、政府内の意見の相違は「閣内不統一」になる。沖縄米軍基地移転の二転三転も「実行力・決断力の欠如」にしかならない。

その癖、ダム建設の中止が決まると、「独断と強権で決めてしまって、住民の意見を聞こうとしない」とゴネる。
これじゃぁ、「一体どうせいって言うんじゃい!!」とでも言いたくなる。

詰まるところ、我らは未だに福沢諭吉先生が嘆いた「政府は有れど、国民は無し」の時代から進歩していないのだろうか?これじゃぁこの国の先も知れたものだな。

・・・いけない、いけない。新年早々又こんなことを書いてしまった。
ともかくも、由紀夫さんは、まるでヨーダの青年時代みたいな顔ばかりしてないで、もっと上を向いて、果敢に己が「友愛政治」の清新を貫いて欲しい。
その点最近微妙に弱気が透けて見えるのが心配である。

お母さんからのプレゼントの件は、今後も後を引くはずだ。その時の敵は、獅子身中の虫、小澤さんである筈だ。あのオジサンは自分じゃオモテに立ちたがらない癖に、陰に廻って色々企むのが大好きなタチだ。とても往年の慶應ボーイとは言えない。岩手の土建屋のオッサンが相応しい。(岩手の皆さんゴメンナサイ)
それにしても、今の民主党のアキレス腱は参議院だから、来年の選挙が間近になると小沢さんがあれこれ動き出すだろう。その結果は、名前が民主党と変わっただけで旧政権党時代の政治への逆戻りだ。それは勘弁して欲しい。

だから、新年に際して由紀夫さんと彼を支えるべき民主党の諸賢には、眦を決して頑張ってほしい。そして、それと共に我らも、政治に参画し積極的に(岡目八目だけでなく)物申すことで、「国民」にならなければならない。

元日の晩に、そう思うことしきりである。





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最終更新日  2010.01.01 21:07:03
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