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☆ 1月24日(日曜日) 旧十二月十日 甲戌(きのえ いぬ) 先負: 初地蔵
今日は初地蔵。巣鴨の高岩寺、通称とげ抜き地蔵では随分の賑わいだったろうと思う。 JR山手線と都営地下鉄三田線には、巣鴨駅がある。 そこで降りて白山通り沿いに北へ向かうと左手(西側)に「地蔵通り商店街」という看板が見える。地蔵通りに入ると両側には色々な店が軒を連ねている。漬物屋、和菓子屋、煎餅屋、そしてファッションショップと色々有る。ファッションショップといっても若者相手ではなく、「股上の深いお腹を優しく包む・・・」とか、「暖かいフリースの・・・」とかいったお店である。 そういう中を、焼きたての熱々のお煎餅をかじりながら、高岩寺に至りお地蔵様に詣でる。お昼時なら「古奈屋」でカレーうどんを戴く。 それが「シニアの原宿」の楽しみ方である。辺りにはお醤油の焦げた香ばしい香りと、お線香の煙の香りが適度に混じりあい漂う。 とは云いながら、今年は失礼してしまった。お煎餅のお醤油の香りを思い出したら、行けばよかったと思った。 昨日は小沢さんの参考人事情聴取が、4時間半にわたってニューオータニで行われ、その後約束通り小沢さん自らがテレビの前で記者会見をなさった。 しかし、やっぱり本当のことはよく分からない。それは当たり前だ。検察庁による事情聴取だから、検察官が具体的に何を質問したか。それに対して具体的にどう答えたかを、つぶさに公表することなど出来ない。これは捜査情報の漏洩の虞があり、小沢さんとしては「正直にお答えした」としか言えませんわな。 検察も無論、何をどう質問し、その狙いはどこにあって、結果は今の時点でどうだったか、など公表するはずも無い。 そうすると、旧与党側は「説明責任を果たしていない」、「国会の場で国民の前で説明しろ」と騒ぐ。つまり、「国会に参考人招致をして、小沢氏に(鳩山氏にも)証人として証言させろ」という。今朝の「日曜討論」の場ではそんな話ばかりだった。 しかしどうなんだろう?既に検察が職権で捜査を行っている事柄について、国会で証人喚問をして何が明らかにできるというのだろうか?もし国会の場で、質問(殆ど全ては旧与党からのものだろう)に素直に答えて行ったら、却って司法妨害になってしまうのではないだろうか? 小沢さんにすれば、濡れ衣だ、自分に疚しい事は無いと一貫して表明してきているのだから、自らの潔白を主張し続けることは当然だろうし、国会の場であったとしても反対党の議員による、タメにする質問になど答えたくないだろうし、答えない権利もある。 だから、「検察の捜査には粛々と協力していく」というのが、実際上唯一の誠実な対応ではないのか? もう一つ、旧与党の人たちは、殊更に検察の捜査方法を「中立公正なもの」として、犯し難い「正義の権力」と言い立てているところがある。 しかし、だ。検察は本当に完璧に中立公正なのか?今まで一貫して無謬で来たのか? そうじゃない事は、今も再審が続き、無罪確定の方向で動いている「足利事件」だけみても分かるのではないか? 検察も官庁の一つだ。警察が逮捕率を競うのと同じで、検察は法廷維持、そして有罪率を競うものであることは疑いない。事件は山ほどあるから、その中で今最も注目され、検察の実力を誇示できるものから「順番に」やっていくのは尤もな事である。このことは昨日のブログにも書いた。 それを、法の執行機関であるから公正中立であると盲信するのは、余りにナィーブ過ぎないか。 検察庁は法務省の下位機関であり、従って行政官庁の一つだ。 今は民主党政権だから、行政官庁の元締めは民主党内閣にあり、これが偏向しているとするのは、民主党内閣にとって自縄自縛となる。だから、内閣としては検察の中立公正に疑義を唱える事は、出来ない。あくまでも検察は公正中立であると、建前を貫くことしかないのである。これは、内閣だけでなく政権与党である民主党だって同じである。 そうしたら、検察が揺ぎ無く公正中立であることを、一体誰がどういう場で議論し検証できるのか? そんな場所は無い。 敢えて云えば、そういう力を持ち得るのは報道機関しかない。しかし、報道機関はそういう姿勢を持っているか?一度でもそういう観点からの報道をしたことがあるか?答えは皆知っていますね。 谷垣さんは今日の自民党大会で、内閣総辞職や国会解散を、政治資金問題の追及によって実現し、政権の再奪取をするんだとおっしゃった。 そうかい?全ての政策は自民党が政権奪取をしてからの事だとおっしゃるのかい? 国も国民も、国民の生活も日々動いているんだよ。 民主党が内閣である間は何もしない(文句は言う)。全ての政策は自民党政権になってからだ、だから先ず民主党政権を打倒するのだ、というのでは、それこそかつての政権与党で、今の時代に沢山のツケを残した張本人共としては、余りに姑息で、国民に対して無責任では無いか? むしろ政策に対する逆提言や、修正に積極的に努め、その結果を自民党の成果として、堂々と主張するのが筋では無いのか?それこそ、旧政権党、最大野党としての責任であり、矜持では無いのか? だから、民主党は確かに支持率を落としてきているけれど、自民党の支持率はそれに応じて上がったことなど無いのだ。 国民はそれほどまでに馬鹿では無い。もう少し頭を使って、心を澄まして考えてみたらどうか。 このままでは国民は再び政治というものに深く絶望し、「こんな国じゃぁ何やってもだめだよ」となってしまうぞ。 本当に歯がゆいのだ。そう思いませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.01.24 23:21:42
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