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マックの文弊録

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2010.04.23
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☆ 4月23日(金曜日) 旧三月十日 癸卯(みずのと う) 赤口:

昨日のブログで21日の党首討論を題材に、「愚直と愚かは違う」と書いたら、Ponjoiさんという方からコメントを戴いた。

私の文章では、「鳩山首相は自らを愚直と云ったのにも関わらず、谷垣総裁はそれを愚かと取り上げて噛み付いた」という文脈であった。だから、「この勝負谷垣さんの負け!」とも書いた。

Ponjoiさんは、「お邪魔します。 一説によると鳩山総理は『私は愚かな総理大臣かもしれないが…』と言った後で、『私は愚直に見える…』と言ったそうですよ。」とご指摘をなさったのだ。

こうなると、最近とみに直近の記憶力が減退している自覚のある私としては心配になってしまう。何しろこのブログにしても日付を取り違えることは始終であるし(昨日の分も間違えた)、人の名前は一拍二拍置かないと思い出さないことが多いし、何拍置いても思い出せないこともしょっちゅうなのだ。

そこで、原典にあたってみようとネットの世界を渉猟してみたら、「衆議院TV」というのが見つかった。これはアドレスから見ると国の直営のホームページらしい。なるほど、最近は捜せば何でもネットに載っているのだ。一昔前と較べると、こういう風に調べ物をするのが、格段に便利になったものだと改めて感心する。

この衆議院TVのページで、党首討論の行われた4月21日をカレンダー上でクリックすると当日の議事内容がリストで表示される。目的の党首討論は正式の名称は「国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)」だったそうで、同日午後に53分間開催されている。その様子全部を収録したビデオを観ることが出来るのだ。

さて、それを観てみた。
その結果はPonjoiさんの仰る「一説」のとおりであった。

本稿に関係ある要所だけをここに採録してみると(若しご興味がある方がいらしたら、ご自分でもご覧になってください。):
まず谷垣さんが、「ワシントンポストには、オバマ政権の関係者に依れば、今回の最大の敗北者は哀れでますます愚かな鳩山首相だったとある。」と紹介した。
続けて、「日本国の総理大臣に対して何たる暴言かと、怒り心頭であった。しかし原因はあなた、鳩山首相にある。」として、鳩山首相の「政治責任の自覚」が軽い、「うまくいかないときには責任を取らない」と批判し、行政改革、高速道路料金、公務員制度改革などを、マニフェストに違反する例としてお挙げになった。
そして、「オバマ大統領と10分間で、何を話したのか」と締めくくられた。

これに対して鳩山さんは、冒頭「確かにワシントンポストの云われるように、私は愚かな総理かもしれない」と、ここで自らを「愚か」と仰っている。ここで議場は沸いたが、それがどちらの側の席からかは分からない。分からないけれど、十中八九自民党側からだったろう。
鳩山さんは更に続けて、「愚かだったか、愚直だったか、或いはそうも知れません」と述べ、ここで「愚直」という言葉が出たのだ。以後、辺野古基地建設問題を取り上げ、自民党旧政権への批判が展開された。

谷垣さんはその後再び、「今のを聞いて改めて愕然とした。『愚かだったかもしれない』とは何事か。総理はもっと使命感を持て。」と発言し、「核セキュリティサミットの場で、何故正式の会談を持てなかったのか。」と続いたのである。
事の顛末はこういう事であった。

要するに鳩山さんは確かに「愚か」と、二度自ら仰っている。後は全て「愚直」である。
しかし、最初の二度の「愚か」は、文脈から察するに、鳩山さんの気持ちでは「愚直」という意味で使われていたように思える。多分鳩山さんは、思わず「愚か」という言葉を使ってしまったことを後で後悔なさったことだろう。
最初から「ワシントンポストの報道に関わらず、私は自分を愚かだとは思っていない。しかし愚直ということなら、それは確かにそうかもしれない。」とでも云えばよかったのだ。

一方の谷垣さんの発言には、「愚か」だけで「愚直」は出てこない。
従って、確かに私の記憶違いではあるけれど、昨日の拙ブログ(この「拙」も謙遜のつもりです。ハイ。)の全体のトーンを訂正することはしないつもりである。
Ponjoiさん、何れにしろご指摘ありがとうございました。お陰様で私の記憶違いを正すことが出来ました。

と、書いていたら今度は「浄玻璃の鏡」さんという方から、「不景気が長期化すると社会が右傾化しますが、昨今の偏向報道は異常な現象ですね。」というコメントを戴いた。(この方のブログは、非公開となっているので、此処ではリンクを貼りません。)

ムムム。なるほどねぇ。昔は不景気や社会不安が長期化すると、政府は右傾化し、一方で大衆や学生は左傾化したものだけど。
最近は「左傾化」とか「左翼」という言葉そのものが無くなってしまったものなぁ。そういう意味では、全体が右寄りの中で、それぞれがごまめの歯軋りみたいなことをやっているから、「社会の据わり」みたいなものが不安定になっているのかもしれないな。何となく細川さんや村山さんの時代に似ているところがあるような気がする。
そうなると、「愚直対愚か」よりも、そちらの方に注意を向けるべきかもしれないなぁ。





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最終更新日  2010.04.23 11:14:50
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