カテゴリ:よもやま話
☆ 5月2日(日曜日) 旧三月十九日 壬子(みずのえ ね) 先負: 八十八夜
今日は八十八夜。八十八夜は雑節の一つで、立春から数えて88日目にあたる。 昨日付けのブログに、暦月の古名は旧暦で考えないと、本来の季節感が理解できないという趣旨のことを書いたが、立春とか立夏とか、或いは二十四節気のそれぞれなどは、太陽の運行を基にしているので、旧暦にも新暦にもその影響は受けない。八十八夜は暦の新旧に関わらず「今頃」なのだ。 旧暦といえば太陰暦として、月齢に即して決められたのだと思っている人が時々いるが、明治の頃まで使われていた日本の暦は、太陽・太陰暦であったのだ。つまり「旧暦」は単純に太陰暦ではない。 ところで、八十八夜から三日経つと二十四節気の立夏になる。東洋では立夏は夏の始まり。西洋では立夏は春の盛りとされている。 八十八夜と言うと、それまでの寒暖の繰り返しがやっと安定し、霜害の心配も無くなって、お茶所では茶摘みが行われる。 今日が八十八夜とテレビや新聞などで知って、「茶摘」の歌を口ずさまれる方も何人かいらっしゃるだろう。「茶摘」の歌のように、昔の小学校で教わった歌は、メロディーだけでなく歌詞まで大抵覚えているものだ。 ところで、この「茶摘」の唄、一番は知っているとしても、二番をちゃんとソラで唄える方はどれほどいらっしゃるだろう?私は唄えなかった。 そこで調べてみたら、二番の歌詞は: 『日和(ひより)つづきの今日このごろを 心のどかに摘みつつ歌ふ 摘めよ摘め摘め、摘まねばならぬ 摘まにゃ日本の茶にならぬ』 だそうだ。 何となく最後の部分は軍国主義の匂いがするが、「茶摘」の歌が出来たのは1912年、明治45年のことだそうだ。当時は富国強兵策盛んなりし頃だから、茶摘みも日本の国威発揚の一端を担わされていたのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.04 18:36:15
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