カテゴリ:そこいらの自然
☆ 5月4日(火曜日) 旧三月二十一日 甲寅(きのえ とら) 大安: みどりの日
「尾形光琳の燕子花図屏風が4年ぶりに公開されているから観にいきましょう」と誘われた。これは南青山にある根津美術館で暫く前から開催されている。誘ってくれた人は、4年前にこの燕子花図屏風を観て大感動したのだそうだ。 ところで燕子花図屏風の「燕子花」は「かきつばた」と読む。「かきつばた」は「杜若」とも書く。どちらも素直には読めない。 この季節はアヤメ科の花が咲く頃で、カキツバタの他にも、アヤメ、ハナショウブも咲く。「いずれアヤメかカキツバタ」などという如く、それぞれの区別にはちょっとした知識が要るが、それはこのブログの本題ではない。 ただ、同じアヤメ科でも、身近に見つけられるものがある。それはシャガである。シャガは漢字で「射干」とも「著莪」とも書くが、これまた素直には読めない。しかし今頃の季節、近くの里山に散歩にでも行けば、小ぶりのアヤメのような形の花を見かける。色はもっと淡い水色。花の中央近くにオレンジや黄色の模様がありその周囲に藍色のしぶきのような点が散らされる。 シャガは種子を作らないため、人為的に移植されて増えていったらしい。そのため日本のシャガは全て同じ遺伝子を持っているのだそうだ。 シャガは、街中の公園などにもよく植えられているので、今頃は思いがけないところにこの花を発見して楽しむことが出来る。 因みに、明日の子供の日に菖蒲湯をたててお入りになる家も多かろうと思うが、湯船に入れる菖蒲はハナショウブとは違いアヤメ科ではない。あれはサトイモ科の植物で、花は付けるが根元近くに極地味な姿で咲くのみである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.07 17:13:07
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