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マックの文弊録

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2010.05.08
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カテゴリ:何か変だね
☆ 5月8日(土曜日) 旧三月二十五日 戊午(つちのえ うま) 先負: 世界赤十字デー

昨日アップした私の「生徒会民主主義」というブログに、ponjoiさんという方からコメントを戴いた。
ponjoiさんのコメントそのものは、私のブログをごらんいただきたい。

この場を借りて、ponjoiさんにお返事をさせていただく。

==============
ponjoiさん;
コメントありがとうございました。
お住まいは飯能ですか。私の住む所沢とはご近所同士ですね。改めてよろしくお願いします。

私は狭山湖には時々散歩に行くのですが、湖越しに軍用機の盛んな低空飛行が見えることがあります。あれはやはり横田基地なんでしょうか?遠目には大型の軍用機がタッチダウンの訓練をしているように見えます。戦闘機は飛んでいたとしてもおそらく、小さすぎて多摩湖のこちら側の岸からは見えません。

又、先日用があって、中央林間まで行ってきましたが、折りしも上空を戦闘機(F-14か何かだったようです)が頻繁に低空旋回して行き、その騒音には相当参りました。当日はお天気も良く、訪れたマンションの窓を開け放していたのですが、騒音の中ではまともに話も出来ず、窓を閉め切りました。しかし、それでもいささか低減されたとはいえ、騒音はひどいものでした。
あの辺は近くに座間キャンプがありますね。しかし座間キャンプには戦闘機は配備されていませんから、あの戦闘機たちも、やはり横田基地を中心としての活動をしていたのかもしれませんね。

考えてみれば、日本は沖縄のみならず全土が何らかの形で基地に関わっています。
その中で普天間基地問題が、報道の都度、騒音と、事故、自然破壊という点だけを主題に取り上げられているのは、やはりおかしい。騒音や事故への恐怖などの事情は、他の土地の基地周辺も同じですね。

沖縄がハイライトされるのは、やはり歴史的な背景も大いにあるような気がします。
元々沖縄は、14世紀以来独立した王国であったにもかかわらず、同時に薩摩藩と台湾の属国のような地位に置かれ、幕末の頃までは薩摩藩は琉球王国を、相当苛烈な搾取の対象にしていたと聞きます。明治になってからも、大同小異だったようで日本「本土」から見れば、どうしても「二流」の領土としての扱いだったようですね。
そして、先の大戦の時には、本土防衛の尖兵・要衝とされ、社会的にも人的にも甚大な犠牲と被害を強いられたことは良く知られています。
16世紀以降、まともな扱いを受けないままに、苛烈な不公平に甘んじさせられてきた。それが、いざとなった時には最前面の盾として利用され、そして日本の敗戦後は長きにわたって今度はアメリカの支配下に置かれた。返還後も基地はそのまま存続され、やっぱり日本本土を守るための盾としての歴史が続いたのです。これらの全ては琉球王国・沖縄の人たちの「民意」に拠るものでは決してなかったことでしょう。
だから、沖縄の人たちの心根の深いところでは、日本という国に対する想いも大変複雑なものがあることだと思います。高校野球に出場するようになっても、出場する球児たちにはパスポートが必要だったそうです。

その辺りが、日本本土内の他の基地周辺の町の事情とは大きく異なるのではないでしょうか?しかし、そういうことをマスコミは余り言いませんね。何となくそういう歴史的背景からは目を逸らして、騒音問題や米兵による犯罪、そして「美しい自然を守ろう」という観点からの話ばかりしているように思えます。沖縄の人たちの基地に対する思いは、とてもそんなものだけではない、もっと深いところでの怨念のようなものがあるはずです。しかも、その怨念というのは、米国とか日本の政府に対してというよりも、もっと幅の広い意味での「日本」というものに対してではないかという気がします。詳しく研究した上での話ではありませんが、太平洋戦争末期の沖縄での惨状も、大多数の日本人は「本土」決戦という逼迫間や切実な同朋意識を以って捉えてはいなかったという気がします。

Ponjoiさんが仰る、「それらの人々はアメリカに対して、基地は作らせないけど一朝有事の祭は生命の危険を顧みずに我々を守ってくれ、とでも言う積りなのでしょうか。 虫が良すぎます。」というご意見は沖縄の人たちよりも、むしろ沖縄以外の我々日本人たちにあてはまるものではないでしょうか?

沖縄の人たちは、上のような複雑な心情を内在させたまま、今まで実際に、黙々と日本と東アジアの防衛戦略のために基地の重圧を引き受けてきた。それに対して、他の日本人たちが贖罪の意識も何もないままに、浅薄な平和意識や環境問題の立場から、まるで沖縄の人たちと同じ立場にあるように反対論に組して、仲間のような顔をしている。
沖縄の人たちには、本音としては、「おためごかしに、甘ったるいことを云ってるんじゃないよ!」という気持ちがあるような気がします。

こういう中で、由紀夫さんが「ご迷惑をおかけして」とか、「多大なご負担をおかけしたことに・・。」と繰り返しても、空回りしてしまいます。由紀夫さんは恐らくは沖縄の人たちに向けてこう仰っているのでしょうが、それを聞くのは全ての日本人です。その日本人が、沖縄の人たちの現実論と、それ以外の人たちの情緒論(或いは迷惑論といってもいい)と、相互にかけ離れている以上、一方では「断固たる反対論」になり、他方では「他人事」或いは「優柔不断批判」になるのではないのでしょうか?

沖縄の人たちの基地反対論は、民主党政権というよりは、沖縄以外の日本人たちに向けられているようにも、私には思えるのです。





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最終更新日  2010.05.11 13:20:54
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