カテゴリ:そこいらの自然
【2011年辛卯 3月13日 日曜日 旧 二月九日 丁卯(ひのと う) 仏滅: 上弦 】
11日以来メディアは地震の報道一色だ。被害状況の全体像が未だにはっきりせず、未だに拡大しつつあるし、原発の事故もあるのだから、当然といえば当然だ。今回の地震によるプレートの崩壊は相当な範囲に及ぶようで、東北地方や長野県北部地域では、未だに余震が続いている。 テレビ報道では頻繁に地震情報が入るし、「緊急地震速報」というおどろおどろしい情報も時折繰り返して入ってくる。幸い私の居るところでは、情報通りの揺れは未だ経験していない。しかし11日の地震以来「磐石の大地」に対する私の信頼は大いに減じており、何だか時折自分がゆらゆら揺れているような気がしてしょうがない。その度に私の机の脇を見るのだが、そこには、水の入ったペットボトルが置いてある。若し本当の地震だったら、ボトルの中の水面が揺れるのだが、見ると揺れていない。それで、私の気のせいだと知れて安心している有様だ。 【地震のマグニチュード】 今日の発表で、11日の地震のマグニチュードは今まで言われて来た8.8ではなく、9.0だったと修正された。地震のマグニチュードは、簡単に言えば地震のエネルギー、つまり地中での地震の規模を表す指標だ。 マグニチュードは地震のエネルギー(規模)に対して対数的に直線である。これは、画像(出典:Wikipedia)を見て欲しい。マグニチュードが2増加するとエネルギーは1000倍に増えるようになっている。つまり、今回マグニチュードが8.8から9.0に修正されたということは、あの地震のエネルギーは、これまで想定されていたより約1.99倍、約2倍も大きかったということになる。 昨日来東北地方で何度か観測された余震はマグニチュード4.5とか4.7だったように記憶する。マグニチュードが4.7だとすると、それは11日の本震のエネルギーの約280万分の1だったということになる。 今日(13日)15時37分頃の震源を長野県南部とする地震のマグニチュードは、3.3と発表されているが、これは11日の最大地震と比べれば、約355万分の1程度の規模だった。これは「小さい!」と考えるより、11日の「本震」が如何に大きいものだったかと思うべきだろう。 勿論、被害や我々への影響は、マグニチュードよりも震度の如何によるところが大きい。これは震源の深さなどによるところが大きく、震源が浅ければ小規模な地震でも大きな被害をもたらすことになる。 つまり、「地震の規模や素性を探るための指標がマグニチュード」、そして「我々に直接影響があるのが震度」。この点はきちんと区別して、報道を聞くのが良い。間違った聞き方をして一喜一憂すべきではない。 又図の縦軸は年間辺り地震が発生する頻度(確率)である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.14 11:23:38
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