平成23年度北方領土返還要求根室市民大会が開催されました。
北方領土対策根室地域本部北方領土対策室からのお知らせです。 8月7日(日)に根室市ほか4団体主催の北方領土返還要求根室市民大会が道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)特設会場で開催されました。この大会は、北方領土返還要求運動原点のまちとして根室市民が一堂に会し、戦後66年を経過しても未だ解決の道筋が見えない北方領土の返還に対する強い決意を表明し、国内外の世論の喚起を図ることを目的に昭和59年から毎年開催され、今年で28回目を数えます。 この日はあいにくの曇り空でしたが、北方領土返還要求運動関係者をはじめ、一般市民も参加し、1部、2部を通して1,000名にのぼる参加者が集まりました。 第1部では「北方領土返還要求根室市民大会式典」が開催され、多くの来賓、一般の市民が参加する中、富山県、和歌山県の中学生のメッセージ手交や「第25回"北方領土を考える"高校生弁論大会」で最優秀賞を受賞した北海道根室西高等学校3年 松崎あすかさんの弁論発表、根室市民の叫びとして根室青年会議所、根室更生保護女性会、根室青年会議所青年部「創陽クラブ」、(社)千島連盟根室支部の代表がそれぞれ発言しました。この中で元島民として池田英造さん(国後島出身、78歳)は「ロシアのかたくなな姿勢は屈辱的で無念。日本政府の対応の甘さに落胆している。」と発言しました。 この後、大会決議文が読み上げられ、最後に参加者全員でのシュプレヒコールが行われ「島を返せ、島を返せ」と繰り返し突きあげられた参加者のこぶしからは、「北方領土返還要求運動の原点の地として、故郷である北方領土の一日も早い返還を願い、断固たる決意をもって、更なる北方領土返還要求運動に尽くす。」という思いが込められているようでした。 第2部では、今まで返還要求運動を担ってきた元島民と今後、この運動を継承していく後継者が一堂に会し、返還要求運動の熱意を伝えることにより、後継者の育成を図ることを目的として実施している「北方領土返還要求後継者のつどい」が開催され、一般市民による「フリーマーケット」が催されたほか、子ども用のアトラクションとして「ナルト疾風伝クイズ大会」やパフォーマンスKURO氏による「ジャグリングショー」が行われ、会場をわかせていました。