【おさかな情報】今が旬!石狩湾産にしん
水産経営課タコ坊だよ(・◎・)ノノノノ石狩湾産のニシンは、今が旬!一匹丸ごとや身おろししたもの、刺身用など、スーパーの鮮魚コーナーを賑わしています。漁のハシリは量がまとまらず高値でしたが、ようやく値段も落ち着いてきました。このニシン、かつて、日本海海域を中心に春先に産卵のため接岸する群れが毎年数十万トン規模で漁獲され(最盛期の1897年には年間97万トン!)道内の経済を支えていましたが、戦後、漁獲量は激減し、いつしか「幻の魚」とまで言われるようになってしまいました。ニシンの再来を願う漁業者の思いを受け、道では、平成8年度から漁業者などと協力し、ニシン資源の回復を目指して「ニシンプロジェクト」に着手。年間200万尾を超える種苗を放流したり、若いニシンを保護するため漁業者自らによる「資源管理」(若いニシンがかからないよう、刺し網の目合の大きさを大きくしたり、漁期後半に来遊する若い魚を獲らないよう漁期を規制)の取り組みなどを通じ、平成9年には157トンだった日本海北部海域のニシンの漁獲量は、平成22年には1,932トンまで回復。冬場の主力魚種として復活しました。 図:石狩湾系ニシン種苗放流数(左)と漁獲量の推移(右)(日本海北部海域)(「北海道水産業・漁村のすがた2012」より)そして小樽では、昭和29年を最後に途絶えていた「群来」(くき、ニシンの産卵・放精によって海が乳白色に染まる現象)が平成20年から今年まで6年連続で確認されています。 ところでニシンは、栄養価が高い魚として知られるイワシと同じく、「DHA」(ドコサヘキサエン酸:血中コレステロールを下げ、血液の流れを良くする働きを持つ不飽和脂肪酸)や「EPA」(エイコサペンタエン酸:脳や神経の機能を良くする働きを持つ不飽和脂肪酸)、「カルシウム」などの含有量が非常に高いことが知られています。 そんな栄養豊富なニシンを美味しくいただくためには、定番の塩焼きや煮付けはもちろんですが・・・新鮮なニシンが手に入るこの時期でしか食べることができない「刺身」がおすすめ(・◎・)b刺身に飽きたら、身をたたいて醤油や調理酒、味噌、しょうが、刻みネギと和えた「なめろう」(酒の肴にピッタリ!)や色とりどりの生野菜に刺身を散らした「カルパッチョ」にも調理できます。 石狩湾岸のニシン漁期は1月~3月下旬まで。皆さん、旬の時期を逃さずに、美味しく頂いてくださいね~(・◎・)ノノノノ 北海道のお魚情報満載!