昆布、使ってみませんか?
根室丸ごといただきます。根室振興局地域政策課の食いしん坊「はらぺこ丸」です。 先日、エスカロップの話題をアップしたところ、Ostrya japonicaさんからこんなことを言われてしまいました。 「日本の和食は、世界的に評価されていて、2013年12月4日にユネスコの無形文化遺産に登録されたんだよ?Washoku, traditional dietary cultures of the Japanese, notably for the celebration of New Year(和食;日本人の伝統的な食文化-正月を例として-)ということで、(以下略)」 話が長くなったのでざっくり要約すると、和食は、・正月などの伝統的行事と密接に関わっていること・自然の尊重し、持続可能的に資源を利用していること・技術伝承のためのコミュニティ(家庭など)が、確立されていることなどが評価され、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。 しかし、改めて「和食」と言われても、定義しにくいものがありますね。政府の提言書を見てみると、「「和食」は四季や地理的な多様性による「新鮮で多様な食材の使用」、「自然の美しさを表した盛りつけ」などといった特色を有して」いるとあるので、深く考えずに、地産地消の精神で作ればいいのかもしれません。 というわけで、手始めに根室地域特産の昆布を使って料理をしてみようと思います(とはいえ、キッチンが無いため、簡単なものしか作れませんが)。試食は裕さんとOstrya japonicaさんにしてもらいます。 一品目はこちら。 ホタテの和風パスタ(昆布じょうゆ仕立て)ホタテを昆布だしと醤油で整えて、鮭フレークととろろ昆布をトッピング。 裕さん:美味しいけど、鮭フレークはなくても良かったかも。ホタテと具材の大きさが違いすぎて、一緒に味わえない。 二品目は湯豆腐。昆布ポン酢でいただきます。出汁には「羅臼海花」という商品を使ってみました。 使用前の写真がこちら。なんだかコサージュみたいで可愛らしいですね。水に入れると、ふわりと広がって楽しかったです。 最後はこちら。 炊き込みご飯風混ぜご飯。ただ単に、ごはんを炊くときに昆布だしを加えて、鮭フレークを混ぜただけのもの。 Ostrya japonicaさん:ちょっと鮭茶漬けっぽい味がする。梅干しを一緒に付けておくともっといいかも。 簡単に作れそうなものばかりになりましたが、いかがでしたでしょうか。今回使用した根室の食材は、◆羅臼産濃縮昆布だし◆羅臼産とろろ昆布◆羅臼産昆布ヒレ「羅臼海花」◆根室産ホタテ◆根室産鮭フレーク◆根室産昆布ポン酢でした。 これをご覧のみなさんも、根室の食材で美味しい料理を作ってみてください。 ■ヒストリー・ハンター"裕"さんのこぼれ話昆布は主に北海道で自生している海藻ですが、実は沖縄料理には、昆布が欠かせません。これは実は、昔、沖縄を中継地とした貿易経路の名残なのです。 江戸時代、蝦夷地(現、北海道)の主な交易品は塩鮭、魚肥(鰊粕)、昆布などでした。これらの交易品は、北前船と呼ばれる大きな木造船で、大阪に運ばれます。折しも、清国(現、中国)でも昆布の需要は高まっていたため、琉球王国(現、沖縄県)を経由した交易路が盛んに使われたのです。 今も昔も、昆布は大活躍だったのですね。・根室の旬の情報はこちらから↓・過去の記事をまとめた「ねむろアーカイブ」はこちら↓