檜山の自然(恋の季節よ~)vol.12
檜山振興局環境生活課いきもの係です。 3月になりました。少し前の話ですが、人間界では若者たちが、バレンタインデーで恋ばなに盛り上がっていましたが、野鳥の世界でも恋の季節に入りました。ただ、野鳥の中では、恋はバトルの始まりでもあり、オス同士のメスを巡る争いは壮絶です。中でも、カモのオス同士は、ど突き合い、噛みつき合い、草食でありながら肉食系の熱い闘いを繰り広げます。今回は、まず恋の季節を迎えたペアの一部を紹介します。 仲良く二羽(ふたり)で 野鳥の世界では、オスが目立つ羽を持つ種類が多く、メスは若干地味な場合が多いです。ただ、猛禽類などは、同じ色、模様のものが多く、この場合、「男女共同参画型」の夫婦で、同じように子育て作業を行う場合が多いです。猛禽類は、卵を産む関係からか、体がメスの方が少し大きいようです。オスが狩りをして子供のために、たくさん獲物取る必要から、体が軽くなっているとの説もあります。 シノリガモ(上の白い線が目立つ方がオス) オジロワシ(右が少し大きいのでメス?) 開陽丸のマスト上のハヤブサ夫婦(オス(小さい上の方)が高いところにいることが多いです)白黒のペア(赤の他人です。白い方がダイサギ、黒い方はウミウです。)おまけ ゴマフアザラシのペア(こちらは親子でしょうかね?) そうはいっても食い気です 野生の世界では、恋の季節といえども食べなければ生きてはいけません。食べる側と食べられる側が、しのぎを削っています。厳しいですが、無事に春を迎えられたものが、本当の春を掴みます。 食べる側(チョウゲンボウ) 食べられる側(スズメ(ふくら雀:季語)) 食べる側(ハヤブサ:藪のツグミを狙って、目が合っちゃいました) 食べられる側(ツグミ:太いもみあげが凛々しい) 食べる側(キタキツネ:後ろはかもめ島) 食べられる側(キレンジャク:群れると狙われますぞ)次回は少し、植物系もお見せできるかな。最後に珍客をご披露。珍客、キタオットセイ上陸(かもめ島にて)