世界最大規模の海鳥繁殖地である北海道天売島で100万羽の海鳥を守っています。
留萌振興局環境生活課です。皆様は、留萌管内羽幌町にある離島「天売島」へ行ったことはありますか?この島は、オロロン鳥(ウミガラス)の生息する島としてご存知の方も多いと思います。オロロン鳥の生息数は、1960年代に約8,000羽ともいわれていましたが、外来生物や天敵による雛や卵の捕食、海中のえさを捕獲する際の漁網による混獲等により、一時期10羽程度まで激減し絶滅危惧種となっています。その後、デゴイ(鳥模型)の設置や鳴き声による誘引などの保護増殖事業により、少しずつ個体数は増加傾向にあり、2018年には58羽が確認されていますが、海洋環境の変化など海鳥を取り巻く環境は厳しい状況が続いています。この環境改善を図り、地域産業(農林水産業・観光業・商工業等)と自然環境保全の両立を目指し、海鳥の生態系を守るためには、皆様からの幅広いご支援が必要となっています。その一環として、羽幌町ではふるさと納税を活用したクラウドファンディングにより、この事業資金の獲得を目指しています。具体的な活動(使い道)としては、1 海鳥のため良好な環境の創出を図る! 【シーバードフレンドリー認証制度の創設】 シーバードフレンドリー認証制度とは、「4つの柱」を基本とし、海鳥を取り巻く自然環境に配慮した地域産業や商品を「海鳥に優しい取組。商品」として認証することにより付加価値を付け、消費者の環境に対する理解を深めるとともに自然環境の保全と地域の産業振興の両立に寄与し「海鳥に優しいことをすることが経済的にも評価される仕組み」を目指す制度です。2 海鳥保護活動に対する理解向上を! 【情報発信や認知度向上を図る】 環境省と羽幌町が共同で運営する「北海道海鳥センター」は、日本で唯一の海鳥専門施設です。絶滅が心配されるオロロン鳥の保護活動や、天売島で繁殖する海鳥類の調査・研究を行っています。 ここでは、海鳥に関する様々な展示や、自然観察会、海鳥フェスティバルなどの体験イベントなど普及啓発活動なども行っています。3 海鳥の生態系に密着した活動を! 【天売猫を捕獲し殺処分することなく飼い主のもとへ】 天売島では増えすぎた野良猫が、海鳥の雛を襲ったり、繁殖地に進入するなど、海鳥の繁殖に悪影響を及ぼしていました。 そのため羽幌町では、平成24年に天売島ネコ飼養条例を制定し、飼い猫の適正飼育に努めています。 また、野良猫については、捕獲して島外に搬出し、殺処分することなく不妊手術を行ってからボランティア等によって人が飼えるように馴化(人に馴れさせる)を行っています。人に馴れた猫は、「天売猫」と呼び、飼い主を探しています。 この取組は、羽幌町をはじめ、北海道獣医師会、環境省、動物愛護団体、留萌振興局などと共に各地で天売猫の譲渡会や馴化活動の紹介としてパネル展示を行い、今まで100匹以上を譲渡してきました。 これらの活動を新規・継続事業して続けていくためにも、皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いします。 そして、観光でも是非海鳥の楽園「天売島」へお越し頂き、オロロン鳥、ケイマフリ、ウトウ、ウミスズメなどの100万羽といわれる美しい海鳥の姿をご覧ください!最後に天売島で海鳥たちを一部ご紹介させていただきます。【ウミガラス】「オロロン」と鳴きますので別名「オロロン鳥」と呼ばれています。背中がこげ茶色で、お腹が白いです。陸上ではペンギンのように直立歩行する。天売島は日本に残された最後の繁殖地であり、絶滅危惧ⅠA類であり日本国内での絶滅が危惧されています。【ケイマフリ】全身黒くて目のまわりが白く、足は赤いためケマ(足)・フレ(赤い)というアイヌ語で呼ばれていたのが名前の由来となっております。岩の隙間で繁殖し、ピピピと鳴きます。【ウトウ】橙色クチバシは付け根に白い突起があり、顔に白い飾り羽を持っています。繁殖期には約80万羽が天売島に集結し、世界一の生息数となっています。そのため、夕暮れ時に親鳥が一斉に海から雛のいる巣に戻る光景は圧巻の一言です。【羽幌町ふるさと納税~クラウドファンディング】開催中 募集サイト:https://www.furusato-tax.jp/gcf/438 ※詳しい手続きや事業紹介は羽幌町ホームページをご参照ください。 目標金額:3,000,000円(H31.2.21現在 1,955,000円、達成率65.1%) 募集期間:平成30年12月26日~平成31年3月26日(91日間) 返 礼 品:① 5,000円以上のご寄付 マスコットキャラクター「オロ坊」焼き5個 ②10,000円以上のご寄付 特別栽培米ゆめびりか5Kg ③50,000円以上のご寄付 特別栽培米ゆめびりか5Kg+特急はぼろ号バス 往復乗車券