【ネイパル森】われら〇〇発見隊
こんにちは ネイパル森です。1月30日(土)~31日(日)1泊2日で「われら〇〇発見隊」を開催しました。 「われら〇〇発見隊」のテーマは、ふるさとの歴史や文化を知り「よさ」に気付くこと。石器時代の人々の生活を知り、石器づくりをしたり、縄文人の知恵の象徴である縄づくりをしたりして、一万年以上昔に私たちのふるさとである道南地域に暮らしてきた人々の営みを体験しました。 体験が始まる前に、まずはみんなで予想してみよう。ということで、石器時代や縄文時代の人たちの生活はどのようなものだったのか、班で話し合いをしました。「きっと今より寒かったから、動物の毛皮を着ていたのではないか」「大工のような道具はなかったから、テントのような家だったのではないか」など、これから発見する古代の人々の生活を予想しました。 一日目は「石器時代編」からスタートしました。今金町教育委員会の学芸員である宮本雅通さんから、ピリカ遺跡から出土した実際の石器や当時の人々の生活について説明があったあと、黒曜石の矢じりづくりを体験しました。石器づくりは鹿の角を使って少しずつ石を割っていく作業ですが、力では上手に割れず、角を当てる角度や力の入れ方など高い技術が必要です。 「石器時代の人々は、石器づくりや毎日の暮らしが大変だとは思っていなかったと思う。生活の一部であり、仕事として当たり前だと思っていただろうね。」という宮本さんの言葉に、みんな大きくうなずいていました。なにか“発見”のヒントがあったようです。 夜は、約300個のキャンドルを使ってキャンドルアートをつくりました。アイヌ文様をモチーフにしたアートには、「“火”と人々の願い」というテーマがあります。"火"を手に入れたことで、人間の生活が豊かになったこと、そして、昔から人々は"火"にたくさんの願いを託してきたこと。それを感じながら穏やかな時間を過ごしました。 二日目は「縄文時代編」道南歴史文化振興財団の坪井睦美さんに来ていただき、縄文人の知恵の象徴である縄づくりを体験しました。縄文土器は縄目の模様を付けるということはみんなが知っていることですが、縄を実際につくるのは初めての体験です。アカソという植物から繊維だけを取り出し、それをよりながら編むという作業ですが、一度だけでは縄目の模様が上手に出ないので2回3回と繰り返していくとても地道な作業です。体験した子供たちは「楽しかったから、きっと縄文時代の人達も楽しんで作業していたと思う。」という"発見"があったようです。 最後のまとめ時間は、坪井さんから「命のつながり」についてお話を聞きました。「古代の人々の生活があって、今の私たちの生活があり、祖先は一人でも欠けていたら自分は生まれていない。そうやって、命はつながっている。」というメッセージは、一人一人の心に大きな“発見”を与えてくれました。