重要文化財 「北海道西島松5遺跡出土品」新指定記念展示のご紹介
みなさん、こんにちは。北海道教育庁 生涯学習推進局 文化財・博物館課 です。令和6年(2024年)8月27日付けで国の重要文化財に指定された「北海道西島松5遺跡出土品」は、適切に保存するため、通常は恵庭市埋蔵文化財整理室で保管されています。 このたび、恵庭市教育委員会では、新指定を記念した出土品展 を開催します。開催日:10月19日(土)~12月15日(日)会 場:恵庭市郷土資料館 1階 特別展示室入場料:無料 休館日(10月21・25・28日、11月5・6・11・18・25・29日、12月2・9日)に御注意のうえ、この機会にぜひ御覧になってください。 西島松5遺跡出土品 とは?西島松5遺跡出土品は、擦文(さつもん)時代前半(今から約1,400~1,200 年前、7世紀前半から9世紀前葉)に造られたお墓から出土した遺物のうち、鉄製品や土器など計218点と埋葬に伴った礫(れき)7点です。鉄製品は本州で製作されたもので、金銀の金具で飾られた大刀(たち)などの刀類・鏃(やじり)・斧・鎌・釣針などがあり、同じ頃の道内の出土品と比較して、種類や量が豊富です。 道内で作られた土器は小型の甕(かめ)形が主で、そそぎ口のあるものも作られました。錫(すず)製の耳環(みみわ)や琥珀(こはく)玉も出土しています。これらの出土品は、北海道中央部と東北地方北部や律令政府との政治的、社会的な関係性を考える上で、重要な資料です。