第3回「南三陸町福興市」が，6月26日（日）に，南三陸町志津川商工団地内南三陸町スポーツ交流村の広場で開催されました。


当日はあいにくの梅雨空でしたが，バスツアーの団体さんをはじめ，多くの方々が来場され，傘を持ちながら笑顔で楽しんでいました。会場には，地元商店はもちろん，東北，北陸，関西，四国，中国など全国各地から多くの企業団体が，被災地の復興を支援しようと駆けつけていました。


総合体育館「ベイサイドアリーナ」内では，県外のNPO法人のスタッフに支えられながら，語り部コーナーが設置され，語り部ガイドが自ら体験した津波を，「福」興市にあやかって笑顔で紹介されていました。しかし，目の前３０ｍ先を，助けを求めながら片手を上げて流されていった光景を思い出す場面では，さすがに声を詰まらせておられました。


被災地は，未だ，毎日，寄せ波と引き波が繰り返す津波のような状態です。つらい気持を思い出させようとする海からの津波と，なにくそと押し返そうとする浜の人たち，そのせめぎあいです。時にはとんでもない仕打ちをもたらす許しようもない自然ですが，その自然の加護により生かされている私たち，一歩前進，一歩後退の毎日の暮らしの中，浜の人たちは必ずいつの日か，人間としての誇りをもって津波を海に帰すだろうと感じました。


来月の最終日曜日も開催予定とのことです。ぜひ，足を運んでみてください。おいしいものがたくさんあります。浜の人たちと一緒に進みましょう，前へ。

兵庫県篠山市社会福祉協議会の皆さん，駐車場の整理係，ありがとうございました。

行政管理室　Ｔ．Ｍ


写真　頑張ろう