カテゴリ:自主研修
宮城稲作研究会は、宮城県内の作物担当の普及指導員等で組織している研究会で、22年目の活動となっている。毎年,夏に現地研修会を行っている。
今回は、東日本大震災による津波などの被害から立ち直るべく、除塩作業を行って栽培している現地のほ場を中心に、石巻管内(AM)と仙台管内を選定し、平成23年7月30日(土)に開催した。 1 石巻ほ場 (1)現地では、石巻農業改良普及センターの長谷部技術主幹から除塩ほ場の取組について説明をもらい、田植えは遅くなったものの、稲の生育量は確保されており、除塩作業をある程度行えば水稲の作付は可能であると実感しました(風の影響で葉先枯れが見られました)。 (2)防除所の吉田班長が実施したすくい取りの結果、ほ場の周りには懸念していた斑点米カメムシ類は少なく、イチモンジセセリの成虫が捕獲されました。 2 仙台ほ場 (1)現地では仙台農業改良普及センターの齋藤技術主幹から除塩ほ場について説明をもらい、水稲だけでなく大豆のほ場での検討も行いました。 水稲の除塩ほ場は、すこぶる順調な生育で、あいにくの小雨模様でしたが、皆興味しんしんでした。なお、齋藤技術主幹の話では、初期生育が良好だったので中干しをしっかりしてしまい、乾かしたことにより塩分の影響が再発して稲にダメージがでているほ場もあるそうです。 (2)除塩ほ場を見学した後は、近くにあるということで作物研究所が実施している耐塩性試験ほ場へ行きました。 ここでは除塩を行ったほ場とあえて除塩しなかったほ場に各国の様々な品種(食用・飼料用含め)が植え付けられており、同じ水稲でも品種によって生育に大きな差がありました。 研修会後は、名取のサッポロビール園(仙台工場竣工40周年記念フェア実施中)にて、美味しいビールとジンギスカンで、当日の研修結果について熱く語り合いました。参加者の中には震災後初めて現地で見た方もおり、有意義な研修となりました。 これからの予定として、来年3月頃に、今日巡回したほ場のデータ等を持ち寄り、成績検討会を開催する予定でおります。 農産園芸環境課 M.I お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.10 16:18:55
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