身延山で御会式万燈行列、今年も盛大に!!
こんにちは。D(でぇ)です。先々週12日(金)、身延山で「御会式万燈行列(おえしきまんどうぎょうれつ)」が盛大に行われました。この行事は、1282年に日蓮聖人が入滅されたとき、季節はずれの桜が一斉に咲き揃い、信者や弟子たちがその下で聖人を偲んだという故事に由来しています。今回は、町内をはじめ全国(遠くは愛媛県や岡山県など)から44団体1,600人以上が参加しました。午後4時過ぎ、総門の駐車場で安全祈願の祈祷が行われ、いざ、行列開始。高らかに纏が振られています。 満開の桜に見立てた万燈を先導するのは、纏、笛、団扇太鼓、鐘などのお囃子です。リズムにのった大きな掛け声と供に、身延の山々に木霊します。 毎年必ず会います。扇子を仰いで盛り上げるお殿様(?)。ちっちゃな纏を持ったチビッ子は、そのカワイさゆえに、待ち構えるカメラマンたちの標的になります。「秋の日はつるべ落とし」とは良く言ったもので、すと~~ん!!と一気に暗くなりました。闇に万燈の灯が一段と映えます。万燈は巨大で重いため、今ではほとんどの講では山車や軽トラ等に乗せて曳いています。しかし、中には人の手で運ぶことにこだわるところもあります。おでこや肩に乗せてバランスをとる大技を披露。沿道を大いにわかせていました。旅館や商店などが多くなってくると、沿道のお客さんの数も増えてきます。 纏も、ただ単に振るだけでなく、腰を落としたり、体の回りをぶんぶん回したり、かなりのテクニックが必要とされるようです。皆さん、その見事な纏さばきを披露してくれました。少しずつ少しずつ、門内商店街の終点、三門への坂道をあがっていきます。お客さんも、お囃子に合わせて手拍子をして、一緒に盛り上がりました。三門までもうすぐです。さあ、三門にたどりついてからが、さらに大変なのです。時計を見ると9時過ぎ。2回目の奉納式まで10分もありません。重いカメラバッグを肩にかけ、左腕で脚立をかかえ、右手は一脚を杖の代わりにして、287段の菩提悌を一気にのぼりました。途中、何度か後ろにひっくり返りそうになるのをこらえながら、なんとか久遠寺境内に到着。大本堂の前には参加する万燈講がズラリ。うっすらと闇に浮かび上がる五重塔がキレイでした。やがて、内野日総法主猊下が見守る中、奉納式が開始。フィナーレです。最後の力で、めいっぱい纏を振ります。全国からお越しの万燈講の皆さん、長時間お疲れ様でした。また、来年お会いしましょう。 この日の様子は、山梨日日新聞さんのHPに、動画が掲載されています。 ご覧ください。⇒ こちら