加茂川総合内水対策協議会で整備案を協議しました
美濃加茂市と坂祝町を含めた加茂川流域の水害の防止や軽減するための総合的な計画を作ろうと、美濃加茂市役所で5月31日「加茂川総合内水対策協議会」が開かれ、同協議会委員のほか傍聴者や関係職員を合わせて36人が参加しました。 これは、これまでにも幾度か浸水被害のあった加茂川流域で、平成22年7月と昨年9月に連続して豪雨による床上床下浸水の被害が発生しているなど緊急の課題であることから、国、県、地元住民の代表者、坂祝町と同市で構成する同協議会を今年2月29日に立ち上げ、これに続く2回目の開会となります。 この日、同協議会事務局から、加茂川総合内水対策として、国は「加茂川の内水を木曽川へ汲み上げて流すポンプの増設」や「樹木伐開など木曽川本川の改修」、岐阜県は「寿後川との合流点下流の加茂川の川底を掘るなどの河川改修」などを行う案が示されました。 また、美濃加茂市は「大門橋下流と光徳橋下流の流入下水樋管への逆流防止弁の設置」し、美濃加茂市と坂祝町が「加茂川流域に降った雨水を地中に浸透させて河川などへの流出を抑制する流域浸透貯留施設の整備」や「既存住宅の浸水防止柵工事やかさ上げ工事などに助成」、「浸水情報や避難情報を示す案内標識の設置」など、あわせて30事業の案を説明しました。 同協議会委員からは「過去の例からダムとダムの連携をしっかり行ってほしい」や「上流の人たちにも、家庭用の雨水タンク設置の協力など、意識を高めてもらいたい」などと意見が出されました。 今後、同協議会は、7月末までに3回目を開催し、加茂川流域の最適な対策や土地利用の在り方、どのように水害と向き合っていくかなどのまちづくりの考え方をまとめた「加茂川総合内水対策計画」を決定し、その後、地元説明会を行う予定。