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カテゴリ:文化・芸術
芸術の秋、美濃加茂市民ミュージアムでは「ひとをかくひと」という、人物画の展覧会を開催しています。
今回のテーマは、ずばり「ひと」です。 この展覧会は「岐阜県移動美術館」として開催するものです。 岐阜県美術館が所蔵する日本の近現代の日本画と洋画の名品32点を展示しています。 明治維新、日本に西洋の絵画が入ってきたとき洋画を志す画家たちは西洋の画材で日本の風物を描こうとし、日本画家は新しい西洋絵画の描き方を採り入れ、ともに新しい表現を目指しました。 そんな時代の中で、ひとをかいたひと=画家の葛藤や、描いた「ひと」と描かれた「ひと」の関係や、作家同士の繋がりに焦点を当てました。 9月16日に内覧会を開催しました。 、 ケース内に立ち並ぶ大きな屏風は、色彩もみずみずしくて圧巻です。 展示している日本画の作者は皆、岐阜県出身の画家です。 写真手前の作品は、農業に勤しむ女性を描いた篠田柏邦さんの「苗とり」です。 続いて、洋画の部屋です。 こちらは近代洋画の父とも言える山本芳翠の肖像画や、「麗子像」で有名な岸田劉生の自画像で始まります。 ここで、岐阜県美術館の学芸員・廣江泰孝氏にお話いただきました。 描かれたモチーフを捉え、作家にまつわるエピソードを交えつつ、作品の魅力についてお話されます。 その語りに、皆さんが引き込まれてゆきました。 作品の配置、照明に廣江学芸員のこだわりが・・・是非、展示室でご覧いただきたいです。 9月24日にはこの展覧会に《Y子》という赤いセータを着た女性像を展示している 日本画家の土屋禮一先生にお越しいただきました。(*禮の字はネ偏に豊と書く) ミュージアムフォーラム「ひとをかくとき―岐阜県美術館の所蔵作品を中心に」 土屋先生といいますと、今では神秘的な自然の風景画で知られていますが、実は1970年代には人物画を多く手掛けていました。 先生の画業を振り返りながら、人物画を中心として、岐阜県美術館が所蔵する先生の作品についてのお話をお聞きしました。 先生の言葉は、ひとつひとつが温かく、力強く心に訴えてきます。 絵を描くことは生きることであり、制作と真っ直ぐに向き合ってこられた先生の思いが伝わってきました。 ひととの新しい出会いを楽しむように、絵の中のひとと、描いたひととの対話をお楽しみいただければ嬉しいです。 皆さまのご来場を心よりお待ちしています! 第41回岐阜県移動美術館 ひとをかくひと 会 期:2016年9月17日(土)~10月23日(日) 時 間:9:00―17:00 休館日:9月20日、26日、10月3日、11日、17日 会 場:美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・美術工芸展示室 観覧料:300円(20名以上の団体料金200円)、高校生以下無料 主 催:岐阜県美術館・美濃加茂市民ミュージアム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年10月01日 18時10分06秒
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