6月1日(土)に、文化会館において「認知症啓発映画会」を開催し、午前の部・午後の部合わせて1,124人の方にご参加いただきました。
この映画会は、市民の皆さんの認知症への理解を深め、「認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるまち」づくりを目指して毎年開催しており、今回で20回目の開催となりました。
今回の映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』は、認知症に直面する母や母を支える父の姿を、離れて暮らす一人娘が泣きながら撮った1,200日の記録です。認知症になった母の思い、そばで寄り添う父や娘の戸惑い、互いを思いやる気持ちや、やさしさなどを映し出した映画です。
映画を見た参加者からは「実際にあった話だから身にしみました」「体が、頭が、思うようにできない思いが悲しくてつらい気持ちが伝わり、心と胸に響きました」「父と母が支えあって生きている様子、大変だったけれどとても大切なことだと思いました」などの感想が寄せられました。
上映前には、20年間の映画会や出来事を振り返るスライドショーをご覧いただき、お近くの席の方と思い出話に花を咲かせていただくきっかけとなっていました。ロビーでは、スライドショーと同様にこれまでに上映した映画のポスター掲示や、市内障がい福祉サービス事業所(ひまわりの家、太陽の家)によるバザーを開催し、多くの方でにぎわっていました。
また、20周年を記念し、来場者の皆さんに地元企業のハート型のお菓子をお配りしました。このお菓子には、「やさしさが広がりますように」とのメッセージがこめられています。認知症はだれにでもおこりうることで、認知症の本人や家族が慣れ親しんだ地域で住み続けていくためには、地域とのつながりがかかせません。「やさしさで寄り添う地域につながる和」と、美濃加茂市が認知症になっても住み続けたいまちになるようにという思いを込めて、同封のカードにメッセージを入れました。
▲メッセージを入れて、ハート型のお菓子をお配りしました!
「みんなで のんびり かかわりあって もし認知症になってもすみつづけたいまちに・・・」
皆さんそれぞれの立場は違いますが、地域に暮らすひとりとして、この映画会が認知症について考えるきっかけになったのではないかと思います。