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カテゴリ:まちづくり・地域づくり
太田宿の宝物④
重要文化財・旧太田脇本陣林家住宅 脇本陣は5街道で唯一の重要文化財であり、それだけでも宝物です。約250年前の建造物が現存していることから、観光客に説明する時には、この辺りは地震が少ない証拠だと話します。隣の鵜沼宿は明治24年の濃尾地震で崩壊しています。 また、脇本陣には以下の日本最大級の施設があります。 ①日本最大級の半地下式の大かまど 建設の理由ですが、脇本陣は味噌醤油製造業をされていたので、製造の為か、宿泊者用の風呂を沸かす為か、(木製の風呂釜で直火で焚かず、湯を沸かして運んだ)宿泊者の料理の為かは不明ですが、かまどの煙が外に出る為の「煙出し越屋根」が現存しています。 因みに58年水害後の解体修理前は半地下は土で埋められていました。 ②蔵(倉)の数が10棟 現存しているのは質倉と借物倉の2棟だけですが、10棟は日本一でした。 因みに重要文化財の指定名は「質倉」「借物倉」ですが、なぜ「質蔵」「借物蔵」の指定名(倉ではなく蔵)ではないのかは脇本陣でも市でもわからないようです。 ③うだつ(卯建)の見事さ うだつで全国的に多いのは袖壁で、脇本陣のような威勢があるものは珍しいと思います。 美濃市のうだつは防火壁で、脇本陣のそれは正に語源のごとく装飾的なデザインです。 うだつの漢字は卯建と書きますが、うだつの形が「卯」に似ているからです。 因みにうだつは暴風時に風が当たり、壊れるので都市部にはありません。京都や東京にうだつが無いのは建設禁止令が出ていたからです。 重要文化財・旧太田脇本陣林家住宅 脇本陣のうだつ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年07月14日 13時20分05秒
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