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カテゴリ:まちづくり・地域づくり
太田宿の宝物⑰
太古のロマン 日本最大級の『化石林』 平成6年(1994年)の夏、異常渇水により木曽川の水位が低下し、太田橋下流の右岸(美濃加茂市)と左岸(可児市)の河床から大規模な425本の直立樹幹化石林を当時の加茂高校鹿野勘次教諭が発見されました。 発見された化石林は直径1cmから1mほどで、規模は日本最大級と言われています。 この化石林は珪化木で、約1900万年前の樹林が立ったまま化石として残ったもので、重要なことは立ったままの化石で倒れた化石ではないということです。倒れた化石ならば何処からか流れてきた事が考えられますが、立ったままだと言うことは、当時この付近は森林だったということです。木曽川は何処にあったのか?育成した状態で水底に沈んで土砂に埋もれたのか?火山活動による火山泥流に埋もれたのか?火山活動だとすれば蜂屋火山か?上部は燃えて根だけ残ったのか? まさに太古のロマンを感じざるを得ません。 年輪から最高樹齢は112年で全体では20年以内が多く、意外に若木です。主な樹種名は、今の日本には分布していないアオギリ科の植物です。この地層は瑞浪層群で化石林以外にもカニサイの足跡化石などがあり、化石の宝庫です。文化財として保護することが検討されましたが、木曽川の浸食で消滅するため見送られました。その後、美濃加茂市では化石林公園として整備され現在に至っています。 木曽川左岸(可児市側)から化石林を望む お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月06日 08時47分59秒
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