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カテゴリ:まちづくり・地域づくり
中山道の宝物㉑
本陣の建物は明治以降順次解体されましたが、唯一、市指定有形文化財「太田宿本陣門」だけが本陣の面影を残しています この本陣門は今から160年前の文久元年(1861)仁孝天皇の皇女で孝明天皇(明治天皇の父)の妹宮・和宮が、第14代将軍徳川家茂に嫁入り時に建立されたと伝えられています。昭和初期、現在の中山道会館の北側に移築後、平成14年に解体修理されました。 門の様式は、「薬医門」造りで、中国から伝えられ医者などの門に利用されたため、この名の由来があります。特徴は門柱(本柱)の後ろに控柱を2本設け、大きな切妻屋根を設けており、鬼板に宝珠があり、梁(はり)の中心に棟木(むなぎ)を建て、ちまき状に端を丸めたスジボリの飾りがあります。屋根は照り(そり)を入れ、瓦は本陣福田家の「四つ目結い」の家紋、鬼瓦は宝珠の縁起とし、屋根の四隅には「亀」(亀は長生きの象徴)を配して災厄を払っています。 和宮様がくぐる門を当時の匠の技を各所に取り入れて、格式のある風格を表しています。 本陣門正面より 本陣門側面より 薬医門の側面図(清水寺参照) 四つ目結いの瓦と四隅の亀 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年02月08日 14時27分27秒
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