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中山道の宝物㉒ 近世の町屋を偲ばせる最初の国登録有形文化財「吉田家住宅主屋」(旧小松屋)が現存しています 吉田家住宅は、江戸時代に屋号「小松屋」の名で営まれていた旅籠(はたご)です。安永元年(1772)に小松屋親子が旅籠をはじめたようで、道中記(江戸時代の旅行案内書・ガイドブック)に、講の定宿や伊勢参りなどの旅籠として掲載され賑わっていました。主屋の創建は江戸時代末期になります。明治30年代には質屋と油しぼり業、大正中期から昭和初期にかけては次代の吉田宇三郎が煙草の売りさばき所を営んでいました。 建物は町屋建築の伝統的な技法で、現在の太田宿で最も整った外観を示しています。屋根は瓦葺きですが、調査の結果板葺きであったと思われます。また、当初は東側に土間がありました。外観は出格子や袖壁が特徴です。 平成26年12月に国登録有形文化財に指定されました。 小松屋正面(2階の袖壁と出格子) 小松屋平面図 道中記旅籠案内書(太田宿は2軒紹介 宿伯はいそ谷、休憩はこまつやと明記されています)
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