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カテゴリ:経済
今の話題といえば、「ロス事件」の三浦和義容疑者を米警察当局が逮捕。 この「ロス事件」 当時の妻、一美さん殺害の銃撃事件があったのは1981(昭和56)年、27年も前です。
日本の裁判で無罪にはなったものの、当時からグレーぽく、「疑わしきは罰せず」の理論だったのだろうと思います。 しかし アメリカの執念さには脱帽 ちなみに 私が自営してから会社組織にしたのが、その前年 1980(昭和55)年でした。(自営はその1年前) 当時は大卒サラリーマンの初任給が12万800円。 神戸市でポートピア'81が開幕した年です。 また 今は亡きダイアナ妃がチャールズ王子と結婚。 作家向田邦子が航空機墜落事故で死亡。 映画は薬師丸ひろ子さん主演の「セーラー服と機関銃」が封切られ、NHK大河ドラマ 「おんな太閤記」が人気を博しました。 音楽では寺尾聰さんの「ルビーの指環」が大ヒットし、松任谷由実「守ってあげたい」もこの年でした。 そして 横浜銀蝿の「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校篇)」がヒット。 これにつれて一世を風びしたのが「なめ猫」 「なめ猫」画像はこちら→「なめんなよ!」 年も押し詰まって11月、ロッキード事件公判で「ハチの一刺し」があり、田中被告(当時の田中首相)の証言をひっくり返す爆弾発言 また 「ノーパン喫茶」が出現したのがこの頃です。(定かではないが、発祥は大阪と言われています) ノーパン喫茶嬢出身のイヴちゃんは日活ロマンポルノにも出演し、当時 人気がありました。 さて、ずいぶん長々となりましたが、四半世紀の時の流れをかみしめながら、ロス事件の今後の展開に注目してゆきたいものです。 ということで、本日のお題は 「高齢者犯罪の増加」 尚、昨日のお題は 「ロールケーキ、タルト」 ご覧になってない方はこちらもどうぞ 刑法犯全体は減少傾向にあるなか、低年齢化、高齢者の犯罪が増加している。 特に近年 高齢者による犯罪が全国的に急増傾向にある。 背景にあるのは、「世の中の不正義」(マジメな人がバカを見る)、「他人との不干渉」、「自己中心」、そして 高齢者は「孤独」、「孤立」、「喪失」。 また 高齢者には最近 「格差」と「認知症」も加わった。 団塊世代の大量退職により拡大も懸念され、抜本的な対策に迫られている。 尚、平成17年版 高齢社会白書によると、 65歳以上の高齢者人口に占める1人暮らし高齢者の割合は、昭和55(1980)年には男性4.3%、女性11.2%であったが、平成12(2000)年には男性8.0%、女性17.9%と顕著に増加している。 今後も1人暮らし高齢者は増加を続け、特に男性の1人暮らし高齢者の割合が大きく伸びることが見込まれている また 兵庫県警の統計では、1995~2005年の高齢者による犯罪のうち、各年の6~7割が窃盗。 県警刑事企画課によると、大半は万引という。 全窃盗犯に占める高齢者の割合(高齢者率)は、01年に初めて1割を突破。 06年は、上半期(1~6月)だけで803人に上り、全体の18.3%と2割近くまで急増している。 人口10万人当たりの刑法犯を示す「犯罪者率」で全国の刑法犯(交通事故関係を除く)を見ると、高齢者は1989年以後、3倍以上に増加している。 「カニが食べたかった」 あるスーパーで1500円のカニ缶詰1個を万引きして警備員に捕まった老人は、悪びれた様子もなく店長にこう言った。 老人は1人暮らしで、無職。 身寄りはいない。 その老人は万引きの常習犯だったので、店長は警察に通報した。 「万引きで捕まえても、警察に突き出すのはほんの1~2割。 高齢者ということもあり、ほとんどは説諭で帰してしまう」 万引きGメンを40年間続け、数多くの高齢者の万引き現場を見てきた、ある万引き対策コンサルタント会社の責任者は、こう言う。 警察に通報するのは、常習者で罪を認めようとしないなど、悪質なケースに限られる。 「高齢者の万引き常習者の特徴は、カニ缶やお茶など1500円から2000円クラスの比較的値段の高い商品を1品だけ万引きすることです。 品数も少ないため見つからないという気持ちがあるんです」 スーパーなどに設置の防犯カメラにはダミーもある。 高齢の万引き常習犯は、作動するカメラやダミーの位置も熟知しているそうだ。 死角の場所も把握しており、手口はますます巧妙になっているかと思いきや、無防備にカニ缶などをポケットに入れる。 万引きを繰り返しているうちに警戒心が緩んで、スキが出てくるという。 バブル経済がはじける90年代初めまで、万引きする高齢者は興味半分や出来心でやっていた。 ところが、今は、お金のない高齢者が万引きをしている。 「捕まえてみると、財布には10円玉が数個しか入っていないことが多い」そうだ。 高齢者の犯罪パターンは、 1) 若いころから犯罪を繰り返す 2) 中年(40代)から犯罪を繰り返す 3) 若いころに初犯の経験があり、高齢になってから再び罪を犯す 4) 60代になって初犯、その後、犯罪を繰り返す・・・ などの4つに分類されるという。 深刻なのは 4) のケース。 2007年版「犯罪白書」によれば、06年末、全受刑者7万496人のうち60歳以上は8671人で、全受刑者の12・3%を占めているそうだ。 このうち65歳以上の新受刑者は1882人(前年比285人増)で、新受刑者全体の5・7%を占めている。 高齢者の約4分の3が2年以内に再犯を起こしている。 そして、65歳以上で犯罪件数が10犯以上の「多数回高齢再犯者」を見てみると、最も多いのが窃盗(51.4%)なのである。 警察庁のまとめでは、昨年1~11月に刑法犯で摘発された65歳以上の高齢者は約4万5000人で10年前の約3.5倍(同期比)に増えている。 その、ほぼ半数が万引きだった。 ほかにも10年で増えたのは、暴行の約1700人で17倍、傷害も約1000人で4倍以上。 法務省矯正局によると、60歳以上の受刑者は97年末に3500人弱だったが、06年末には2.5倍増の約8700人になった。 しかも、自力歩行が困難など、日常生活に支障のある高齢受刑者は増加の一途で、「今年3月末までに1000人ぐらいになる見通し」という。(同省・矯正局職員) なぜ、こうも高齢者の犯罪が増えているのか。 「背景にあるのは、格差社会です。 社会的地位の低い貧困層の高齢者がダメージを受けています。 生活保護を受けるのが難しくなっているので、身寄りのない高齢者は経済的にも追い詰められ、孤立していくのです。 万引き急増は生活苦から。 介護殺人も増えていますが、孤立と生活苦が誘引している点は同じです。 地域のサポート機能が弱まっていることも一因です」 法務省出身で、横浜刑務所首席処遇統括官などを歴任し、刑務所問題に詳しい龍谷大学法科大学院の浜井浩一教授(犯罪学)は、そう説明する。 「身元引受人がいて、帰るところがあれば仮釈放になるが、高齢受刑者の多くは身内や親族などからも見放され、帰る場所がない。 だから満期まで刑務所にいる。 高齢受刑者にとって刑務所は、ある意味で無料の福祉施設となっているのです。 日々の食事の心配や世間の目を気にしながら生きるよりも、暖房や自由はなくても、仲間がいて生活が保障される刑務所のほうがましだと思う受刑者が増えています」とも言う。 高齢受刑者のうち、満期受刑者は、約40%に及ぶという。 軽度の認知症を抱えるケースも増えている。 「コミュニケーションが満足にできなくなり、自分がなぜ刑務所に入っているのか、自分の状況が分からなくなる高齢受刑者も増えている。 介護を必要とする受刑者が今後、さらに増加してくる」という。 加齢に伴い、キレやすくなる傾向もある。 脳の前頭前野の外側部が衰えてくると、怒りっぽく、キレやすくなる。 諏訪東京理科大の篠原菊紀教授(脳・人システム論)は、こう言う。 「高齢者がキレやすいことは、抑制力がなくなってきていることの表れです。 幼稚園児から80歳までの脳を調べていくと、怒りなどを抑制する機能は30歳をピークに徐々に落ち始め、60歳になると、6歳児とほぼ一緒になってくるのです。 高齢になればなるほど先のことが思い描けなくなって、衝動的に目先のことばかりに思考がいくのです」と・・・ 増え続ける高齢受刑者に対応するため、07年度補正予算に、83億円が計上された。 広島、高松、大分の3刑務所に、エレベーターや廊下の手すりを整備したバリアフリー型の「高齢者収容棟」を設置、今年中の運営開始を目指している。 収容人員はそれぞれ約360人で、いずれの施設も市内の中心地に近く、医療機関と連携しやすい。 同省・矯正局職員はこう話す。 「現在、一般施設に高齢受刑者を分散収容しているが、職員数も制限されているので、高齢者の処遇がなかなかできず、重荷にもなっている。 すでに広島・尾道刑務支所に50人ほど収容できる施設があるので、新たな3施設を加え、1000人の高齢受刑者をカバーできる」といわれるが・・・ 高齢化社会の進む日本。 また 年々暮らしにくくなる日本。 それに 受給年金額も年々減額される。 増えている「高齢者収容棟」 それより福祉的な高齢者施設を作るほうが先ではないか。 現在「特養ホーム」の入所待ちは半年から1年 という。 年々福祉予算が削られるなか、世の中は容赦なく高齢化社会に突き進んでいる。 ●別ブログ2/25の新着は「コタツでみかん」 前回は「美術鑑賞とグルメ三昧」 こちらも見てね 尚、迷惑書き込みがやたら多いため、現在 別ブログのコメント欄は承認後でないと投稿表示できません。 ご了承ください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月01日 22時45分20秒
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