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カテゴリ:地球環境
昨日は終日雨で肌寒い1日でした。 今日は午前中はまだ曇ってましたが、午後からは晴れてきて、若干気温もあがりましたが、まだそれでも4月中旬の気温だそうです。
ところで、以前 「侍マラソン」を書きましたが、今日はそのマラソンが行なわれた日。 昨日は前夜祭で非常に盛り上がってた とか、雨天決行なので、どうなったか楽しみです。 さて、みなさんおなじみの「割り箸」 最近 エコロジ-とかでとかく悪者扱いされるのですが、その材料には、昔は国内の間伐材が使われていて、間伐材利用におおいに貢献したものです。 しかし 安い中国産に押されて、国内の割り箸は衰退しましたが、旅館などで見直しの機運が高まってきたようです。 ----------------------------------------------------------------- ヒノキの間伐材を原材料にした割り箸が、岐阜市のホテルや旅館で使われることになった。 使い道に困っている間伐材の有効利用を図ることで、割り箸の材料となってきた海外の森林資源を守ることができるという。 間伐材の割り箸は、協同組合県木造住宅センターが今年1月、岐阜市の岐阜長良川旅館協同組合に持ちかけたのがきっかけとなった。 利用するのは、県内で生産されている良質の東濃ヒノキ。 防かび剤や漂白剤が使われておらず安全なうえ、河川の源流にある森林の保全につながるとして、ホテルや旅館で今月から試験的に使うことにした。 旅館組合に納める割り箸は、間伐材の丸太のうち、柱として製材した後に残った端材を使う。 端材は、これまで、紙や燃料用のチップにするなどの限られた用途しかなかった。 国内に流通する割り箸は、安い海外産が多く、中には森林を違法に伐採しているものもあり、貴重な森林を破壊しているとの批判が絶えなかった。 間伐材の割り箸には「間伐材製品マーク」の添え紙をつけ、森林破壊でなく保護につながることをPRしている。 旅館組合の伊藤善男理事長は「コストが割高になるが、香りがいい割り箸だ。 好評であれば継続したい」としている。 同センターの村山好胤理事長は「幅広く継続的に使ってもらえるよう安く出来る仕組みづくりを考えていきたい」と話している。 (2008年5月6日 読売新聞) ----------------------------------------------------------------- 現在 国内の森林は荒れています。 後継者不足もありますが、この間伐材利用がないのも一つの原因。 森林は間引きしないと生育が悪くなります。 しかし 間引きした間伐材が売れないとなると、その費用は丸々余分な経費になってしまいます。 上記のように、昔はいろいろと利用されていましたが、安い外国産に押されて、現在はほとんど利用されていません。 あ ちなみに、木曽の山小屋はヒノキの間伐材製です。 ということで、本日のお題は 「割り箸」 尚、昨日のお題は 「ししゃも」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 外でお弁当を食べれば必ずと言っていいほど、割り箸を使いますよね? 一見して木材で作られていて、社会で広く大量消費されている割り箸。 割り箸が環境に良くはないというのは一目見れば明らかです。 しかし 一方で洗って使う箸の製造、使用にも 環境負荷はあるはずですよね。 割り箸は本当に環境破壊を引き起こしているのかどうか。 これは賛否両論ありますが、現在の輸入品を使っているかぎり、環境破壊を引き起こしている と言わねばなりません。 1989年4月、世界最大の民間自然保護団体「世界自然保護基金 WWF」が「日本は割り箸の大量使用で、熱帯雨林を破壊している」と非難したことから、いわゆる「割り箸論争」が始まりました。 それに端を発し、マスコミでもそれを大きく取り上げられ、環境保護者たちによる割り箸排斥運動が始まりました。 現在、日本国内では年間250億膳(木造住宅2万軒分)もの割り箸が使い捨てされています。 そのうち97%は輸入材、さらには輸入量の99%が中国産なのです。 割り箸は間伐材だから森林破壊にならない・・・ という人もいるでしょう。 確かに、昔は森林の保護・育成時に発生する端材や間伐材などが多く使われていました。 しかし、最近では海外からの安い木材を大量輸入・消費するようになったのです。 今、世界では東京ドーム80個分の森林が1年間で消えています。 森林破壊は環境破壊の連鎖をもたらし、生態系破壊や地球温暖化にも大きく拍車をかけるでしょう。 ちなみに、日本には国土の約68%とされる森林があります。 その一方、中国には国土の17%しか森林がありません。 私たち日本人は、その中国から大量の割り箸を輸入しているのです。 毎日の生活で何気なく使い捨ててしまう割り箸が、 実はこれだけ大きな背景を持つことをみなさんは考えたことがありますか? 洪水などを引き起こしている中国での森林破壊が、 実は自分の弁当箱の上まできているって、今までに考えたことがありますか? あなたの、となりの友達の、家族の、割り箸を使う、使わないが、何万haの森の運命を左右するものになると気づいたことありますか? その気づきの上でわかったこと。 それは2つあります。 一つは、環境問題とは遠い世界の話ではなく、一人一人の日常生活の中で起きているということ。 「自分一人が使うのやめたって、別に割り箸がなくなるわけない」と 思うかもしれません。 けれど、たまたますべての人が「使うのやめようかな」と思ったら、 割り箸は本当になくなってしまうかもしれないです。 一人の行動だけじゃ変わらないけど、 一人の行動から世界は変わるかもしれないのです。 二つ目は、環境問題は「環境に悪い、じゃあやめる」というほど 単純な構図ではないこと。 確かに森林を破壊する中国のやり方で製造した割り箸は環境に悪いです。 だけど、林業と共生し得る間伐材利用の割り箸も同様に悪いのでしょうか? それに 割り箸が環境に悪いとわかっても、割り箸が売れなくなったら、 今まで中国で割り箸を作って生活してきた人たちはどうするのでしょうか? 割り箸を作ることって、それ自体は別に悪いことではないですよね。 すべての割り箸が環境によくない というのは不正確な理解だと思います。 目の前のごみ箱の中に山のように積まれる割り箸を見て、「使い捨てだからとにかく良くない」と感じる方がおられるようです。 しかし、私たちの目に見えるかどうかに関わらず、その原材料となる木材はずっと昔から存在していました。 「『貴重な森林資源を破壊し、あとは野となれ山となれ』方式で切られた木で作られた割り箸」なのか、 それとも「もし 割り箸にならないとすれば、ただ放置されたり燃やされたりするしかない木で作られた割り箸」なのか、 によっても、評価は変わるかもしれません。 森林を育成するには、ただ自然にまかせておくのではなく保育作業が必要です。 保育をしなければ昼間でも森林に太陽の光が入らなくなり森林が育たなくなります。 保育の中でもっとも大切なのは間伐で、間伐した木材のうち利用可能なものは柱や板などとなるが、そういう用途に使えないものは焼却処分にするか、割り箸などにするかしかありません。 どうせ焼却するならば、一度 割り箸に姿を変えて間伐等の森林保育をすすめるための費用を生んで、割り箸として活用されることのほうがいいかもしれません。 プラ箸等の洗浄のための水や洗剤などの使用を抑えてから、割り箸を焼却する方がずっと地球環境のためになる という意見があり、これに対する反論はありません。 つまり、「すべての割り箸が環境によくない、すべての割り箸の使用をやめるべき」というのは極端すぎる意見だと思います。 割箸は魚にたとえれば「刺し身」の部分ではなく、「アラ」の部分で作ることを意味します。 「アラ」も「刺し身」と同様に利用することによって資源を有効に活用し、そのことによって森林への投資や労働投下を容易にし森林資源を維持し守っていくことができるのです。 また古来、箸を使うことは脳に刺激を与え,手先の器用さを高める日本民族の特質のひとつとして論じられています。 それに,「木の文化」、「箸の文化」として木の香りすがすがしい割り箸を使っての食事は、単に衛生面だけではなく生活に潤いを与え、人間の精神生活上も非常に有益だと思います。 物事 何でもひとつの面から考えず、多くの側面を見ることが必要です。 これは現在 日本では悪者扱いされているディーゼル車もそうです。 また 今 値上げラッシュですが、原材料の値上げは異常気象の不作だけのせいではなく、経済面も大きく関わってきています。 この前書いた、日本食ブームによる嗜好の変化もそうですね。 また 現に原油については投機マネーがより原油高を招いています。 単純にしか物事を考えることしかできない人にとっては理解不能なことですが・・・ ◆行方不明の ケイ君 まだ見つかっておりません。 長くなりそうなので、お知らせはヘッダーに移動しました。 ●別ブログ5/12の新着は「鹿せんべい」 前回は「お米をもっと食べよう」 こちらも見てね 尚、迷惑書き込みがやたら多いため、現在 別ブログのコメント欄は承認後でないと投稿表示できません。 ご了承ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月12日 15時07分01秒
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