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カテゴリ:経済
天の川、浮津(うきつ)の波音、騒くなり、
我が待つ君し、舟出すらしも 作: 山上憶良(やまのうえのおくら) 万葉集より <天の川に浮かんでいる船着き場の波音が騒がしくなり、私は待っています。 あなたは舟を漕ぎ出したのでしょう> 明日は7月7日 七夕です。 今夜は曇っていてイマイチのお天気ですが、予報では明日はどうやら晴れそうです。 久しぶりに夜空を仰いでみませんか? さて、G8/洞爺湖サミットも今日からはじまり、課題の多いサミットですが、ホスト国の首相である福田首相はうまく対処できるのでしょうか? 経済的にも中国など東南アジアを除き、欧米各国は減衰ぎみですし、地球温暖化、食料危機と、目の前に迫った課題も数多くあります。 また 国内問題ではいまだに未解決のものがずら~と並んでおり、ただ先送りしているに過ぎない状態。 ガソリン税の暫定税率もやっとのことで切り抜けたが、後期高齢者保険が騒がしくなっています。 それに 年金問題はいまだに不明分が次々に発覚する始末。 サミットが終われば首相交代で、「前のことは知らんよ」(←これ やりそう)と言わないようにしていただきたい。 で、無粋な話ですが、本日のお題 「道路は美味 その2」 尚、昨日のお題は 「体温のリズム」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 前回 「驚くことに、実際にはその1.5倍前後の単価の工事もザラだという。 もちろん、それでも前記の一般国道1m=300万~400万円の数字に及ばない。 このほか用地費や、橋やトンネルなどの建設費があるからだが、それらは舗装工事と同様に国交省の水増しによってハネ上がる仕組みになっている。」で終わりました。 実は一番オイシイのは、入札が終わり、工事が始まってからの「追加工事」 例えば、北海道函館市内を走る国道5号線の一部区間(2.4km)を渋滞緩和のために2車線から4車線に広げる「亀田拡張工事」は工事費14億円で計画されたが、完成(06年)まで8年もかかった上に6倍の84億円が支払われました。 国交省の内部資料には、「拡幅部に不良土が確認され、地盤改良を要した」などと記されています。 これが「追加工事」なのです。 「追加工事は"打ち出の小槌"です。 軟弱地盤だ、水が出た、とかいって設計や工法を変更してもらえば、工事費が追加される」と、ある土木コンサルタントがいう。 自民党道路族の実力者、二階俊博・総務会長の地元・和歌山県で建設が進む「那智勝浦道路」(国道42号線バイパス 通称・二階道路)の川関トンネル工事も約36億円で契約されたが、地盤沈下で工法を変更し、約13億円が追加払いされました。 国交省の追加支払いリストには、「予期せぬ地質状況及び湧水」で12億円増えた歌道谷トンネル(兵庫県)など、理由欄には「予期せぬ」がズラズラ~と並んでいます。 しかし 業者は最初から追加工事をあてこんでいるのが実態なのです。 なかには、はじめから予測されているのに、後から追加理由をあげる場合も・・・ 02年から今年2月までに同省が発注した事業費100億円以上の1176道路関連事業(当初計画で、合計40兆5900億円)のうち、約半数が当初事業費を上回っており、国の追加出費は総額8兆6400億円にも達しています。 これが「道路マフィア」の暴利の一部なのです。 しかし まだまだあります。 「予定価格の水増し」、「追加工事」と並ぶ3番目のカラクリが「規格アップグレード」です。 日本の道路は道路構造令によって第1種(地方の高速道路など)から第4種(都市部の一般道)まで分けられます。 それぞれ交通量などに応じて1~4級があり、高規格ほど工事費も増える仕組みになっています。 道路族たちはここに目をつけました。 例えば 安倍晋三・前首相の地元、山口県で建設中の「萩・三隅道路」(通称・安倍道路)の計画交通量は1日1万4000台。 道路構造令では「1種3級」に分類され、4車線の立派な道路となりました。 2車線の道路とでは工事費が格段に違います。 前述の"二階道路"(同じく1種3級)は計画交通量1万5600台に対し、今年3月末に部分開通した交通量は1万100台前後(国交省発表)と目標にまだまだ及ばない。 安倍道路は目標を達成できるのか? ちなみに、二階道路の工事費は1m700万円、安倍道路は1m550万円(いずれも工事費のみ)で、この単価の高さ(=地元業者の儲け)こそが、大物政治家の証しとされています。 「倒産の危機で、なんとか次の工事を取るために地元の有力政治家に泣きつきました。 すると『前金で4%』と条件をつけられました。 寄付(裏金)の要求です。 我々の業界では、寄付(裏金)は受注額の『3%を後払い』が"相場"なのですが、最近は地方の不況につけ込んで、ますます政治家が潤っています」と 九州の土木会社経営者が、明かす。 道路整備特別会計から、国土交通省OBが天下りする56団体に年間約1888億円(06年度)が流れています。 「国道事務所の所長クラスは地場の中堅建設会社に年収800万~1000万円で天下ります。 見返りに、会社は毎年10億円程度の工事をもらいます。 「そうしたOBたちが、天下り団体などを通じて受注調整の役割を果しています」と 自民党議員のベテラン秘書が明かす。 別の建設会社経営者は、「政治家のパーティ券購入や自民党建設支部の会費 といったつきあいを含めると、政治家と役人に受注額の7~8%はもっていかれる」と 地場建設会社は明かす。 しかし こういうもので地方経済がもっているのも、また事実なのである。 お寒い限りだが・・・ 最近は資材の値あがりも激しい。 となると、建設会社も苦しくなってくる。 その上、足元を見透かしたような政治屋連中の要求UP。 日本国民はおとなしい。 「文句いってもしかたない」と趣味や お気楽旅行、グルメなどにせっせと精出す。 どこかの国では暴動でも起こっているかも・・・ 先ごろ中国・四川大地震では「おから工事」が問題になった。 日本の道路が「おから」ではないと、果たして断言できるのだろうか? 尚、前回 「道路は美味 その1」←はこちら 右手人指し指の痛みと業務多忙もあり、ご訪問、レスが滞っております。 ご容赦 ●別ブログ6/29の新着は「高齢男性の病気 前立腺肥大」 前回は「足のむくみ」 こちらも見てね 尚、迷惑書き込みがやたら多いため、現在 別ブログのコメント欄は承認後でないと投稿表示できません。 ご了承ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月07日 19時19分18秒
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