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カテゴリ:倫理
かくのみに、ありけるものを、萩の花、
咲きてありやと、問ひし君はも 作: 余明軍(よのみゃうぐん) 万葉集より <こんなことになるんだったら、萩の花が咲いているかな、と聞かれた旅人さまは、もうおいでにならない> 今日も休日出勤、無事(でもないが)終了! 忙しいことはいいことだ! ふん さて、よく使われる言葉に「琴線に触れる」というのがありますが、これ 本当の意味の使い方と違う意味によく使われています。 本来は、 琴の糸:心の奥深くにある物事に感動・共鳴しやすい感情を琴の糸にたとえていった語。 「心の・・に触れる言葉」 「琴線に触れる」で成句となり、良いもの、素晴らしいものに感銘を受ける意で使う。 本来 不愉快になる意味ではない。 不愉快になる意味では「気に障る」、「シャクに障る」などがある。 とあります。 世間一般でよく使われるのは、後者の不愉快になる意味で、激怒する前の語句に使われていますよね。 ホントはそうじゃなく、感銘を受ける意味ですので、お間違いなく。 あ ちなみに、間違った意味での「琴線に触れられた」ことは何度もありますよ。 どこかのお方からも・・・ ま そんなことで激怒はしませんけどね。 子供じゃないんだし・・・ ということで、本日のお題 「琴線」 尚、昨日のお題は 「デコメ」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 「琴線」という言葉は中国周代の伯牙(はくが)と鍾子期(しょうしき)の故事から生まれたものと思われています。 「君が琴を聴く耳は私の心の中とそっくりだ」(『列子』「湯問第五」) 岡倉天心『茶の本』「芸術鑑賞」の章に伯牙が弾ずる霊妙な琴の物語があり、その中で天心は「我が心琴の神秘の絃はめざめ、我々はこれに呼応して振動し、肉を躍らせ血を湧かす。 心は心と語る」(村岡博訳)と 言っています。 解説:中国に伯牙という琴の名手がいました。 彼の親友、鍾子期は、伯牙の音色を聞いただけで、彼の心境まで理解してくれたそうです。 そこで、琴の糸のように、物事に感動し共鳴する心情の例えのことをいいます。 すなわち「心の琴線に触れる」という意味です。 また 日本では、 「当時火の如かりし自由の理想を詠出し、永く民心の琴線に触れしめたる者あらず」(『抒情詩』序 独歩吟:国木田独歩)が初めて使ったと思われます。 この明るさの中へ ひとつの素朴な琴をおけば 秋の美しさに耐えかねて 琴はしずかに鳴りだすだろう (八木重吉・詩) また 法話として、 元より琴線というものがあるのではない。 しかし、秋の美しさに耐えかねて鳴りだす琴のように、真実の言葉に触れれば、自然に鳴りだす琴線を、人間はだれもが胸の奥にもっている。 生きるということは、この琴線に触れる言葉との出合いではないだろうか。 生きるということの喜びや感動は、本来、もっと素朴なところにあるのである。 とあります。 さて、今日は間違った意味での「琴線に触れられた」ときをあえて取り上げます。 「琴線に触れられた」とき、自制心のない人、また 自制心の薄いワガママちっくな人は激怒したりしますよね。 まあ なかなか平常心でいられないものですが・・・ そのとき、どうしても言い返さなければ気がすまない方、相手への効果的なひとこと 名言集。(なんてイヤミな・・・) 【冷静さに凍る編】 感情的な相手への、いいクスリとなるのが冷静かつ真実を告げる一言。 両者の温度差が激しければ、クールな一言は“劇薬”と化す。 誰しも経験があるであろう、タクシーでの一コマ。 「残業して疲れ果てて乗ったタクシー。 少しでも寝たいのに、運転手は自分の不幸な生い立ちを語りだした。 あまりにうっとうしかったので一言、『私、あなたの友達じゃないんで・・・』」 事実、友達ではない。 客である。 その後、車内が水を打ったように静かになったのは言うまでもない。 このように、相手に二の句を告げさせないのが、こうした冷徹な言葉の特徴。 「接待で使った寿司屋。 銀座並みの値段で回転寿司以下のマズさ。 料理をほとんど残したら、女将が『お土産にしてお持ちになりますか?』と聞くので、『マズいからいらない!』と・・・ 「自宅に『恵まれない国の人々のため、ハンカチのご購入をお願いします』という2組の女性が訪問。 『他人にハンカチを売るより、あなたたちがバイトでもしたほうが、よほど稼げるのでは?』と 問いかけたら、その2人の女性は何も言わずに帰って行った」 【嫌味&あてこすり編】 婉曲的に不快感を表明。 ウィットに富んだ一言が出て、相手がハッとする瞬間は爽快だが、愚鈍な相手だと、まるで伝わらない可能性もある。 「スピード違反で捕まり、職業を聞かれて『漁師』と答えたのだが、年配の警察官のほうが漁の字がわからない。 隣にいた若手に向かって、『コネだけで入った上司の部下はツライでしょ』とチクリ」 婉曲的であっても、人を傷つける威力は弱まることはない。 今の派遣先は、社員がみな派遣に不親切。 ある男性社員が「いつもヒルズとかで食事してるんだってね。 今度僕も連れてってよ」と話しかけてきた。 “派遣のくせに”的な含みにカチンときて、「どうせおごるんだったら、若くてイケメンで、身の程を知ってる男性がいいので・・・」と笑いながら言ってやった。 【褒め殺し&へりくだり編】 これはまた今度・・・ 続く・・・ どちらかというと、好きな方法ではありません。 やむを得ず使うこともありますが・・・ やるときは非情と言われようが、「徹底的に」が 原則。 ヘンに復讐心を起こされないように。 ま バカバカしいから、最近それもしませんがね。 不景気で 家族防衛 最低限 ゆとりできても 最低限のみ (字余り) 尚、関連事項として「争い その1」もご参照のほど・・・ 業務多忙のため、お返事、ご訪問コメが遅れております。 ご容赦 少々お疲れモードなので、本日は早くやすみます。 <オマケ> シリーズ化してしまった懐メロ 「走れコータロー/ソルティーシュガー」、「大きな古時計/平井堅」、「川の流れのように/美空ひばり」 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ9/10の新着は「北野・異人館街」 前回は「A. KY」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月23日 21時53分45秒
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