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カテゴリ:歴史
本日のお仕事 無事終了!
今日は寒さも少しやわらいで、まずまずのお天気。 3連休でお出かけの人も多かったと思います。 明日もお天気はいいようですが、明後日は崩れてきそう とのこと。 お出かけは明日中がいいようです。 さて、長らく中断してました「神話のロマンとミステリーシリーズ」復活。 第10話 前回の「神話のロマンとミステリーシリーズ 第8話」は、「阿加流比売命(アカルヒメノミコト)」でした。 この第8話 正確には第9話であり、第8話と第9話が前後入れ替わっています。 ちなみに、「神話のロマンとミステリーシリーズ 第9話」は、須勢理比売命(スセリビメノミコト)でした。 尚、昨日のブログは、「時を支配する」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ 本日の女神は「泣沢女の神(ナキサワメノカミ)」 1.お名前 泣沢女の神(ナキサワメノカミ) 『古事記』 2.別名 哭沢女神とも表記 『日本書紀』 3.家族構成 伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)が両親 4.経歴 泣沢女(ナキサワメ)の神は伊邪那岐(イザナギ)の涙から生まれた イザナミは火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)を生んだときの火傷により、命を落とします。 そして、妻の死を目の当たりにし、『その遺体にすがって泣いたイザナギの涙から化生した神』が泣沢女の神なのです。 『神名の「ナキ」は「泣き」で、「サワ」は泣く様子の形容』『「メ」とあるので女神であり』愛するものを失って嘆き悲しむ様子を表すような名前です。 古事記によると泣沢女の神は香具山(かぐやま)のふもとの木の下に奉られているとあります。 5.代表神社 哭沢女(なきさわめ)神社 奈良県橿原市木之本町 「畝尾都多本神社」というのが正式な名称のようで、『延喜式』にも「畝尾都多本神社」があります 6.得意分野(ご神格) 哭沢女神社で泣沢という井戸があることから、水の神と考えられます また 死者の霊の復活や、病気を治す神とされます 高市皇子の病気平癒を祈る桧隈女王の歌 哭沢の杜にみわ据ゑ、祈れども、 我がおほきみは高日知らしぬ 桧隈女王 黄泉の国 伊耶那岐命(イザナギノミコト)が「私の愛する妻がこの子1人の為に死んでしまったのは残念だ」と言って嘆き悲しんでいると、その涙から泣沢女之神(ナキサワメノカミ)が産まれました。 そして、伊耶那美命(イザナミノミコト)の亡がらは、出雲の国と伯耆(ほうき)の国との境にある比婆山に葬られました。 その後 伊耶那岐命は火之迦具土之神(ヒノカグツチノカミ)の首を剣で切り落としました。 その剣についた血から建御雷之男神(タケミチカズチノオノカミ)等、たくさんの神々が産まれ、殺された火の神様からもたくさんの神々が産まれました。 伊耶那岐命は死んでしまった伊耶那美命にもう一度会いたいと思って、後を追って黄泉の国(死者の国)へ行きました。 黄泉の国の妻の御殿の前で、 伊耶那岐命: 「最愛の妻よ、私と共に作った国はまだ作り終えていないから帰ってくれないか?」 伊耶那美命: 「残念です。 早く来てくれないので、こちらの食べ物を食べてしまいました。 でもわざわざ来て頂いたのでなんとしても帰りたいと思います。 黄泉の国の神様にお願いしてきます。 その間、私の姿を見てはいけませんよ。」 そう言われたので,伊耶那岐命はしばらくそのまま待っていました。 しかし、かなりの時間が過ぎたので約束を破って妻の姿を探しに行きました。 そして そこで見たのは、うじがごろごろといて、雷がうじゃうじゃといる変わり果てた妻の姿でした。 伊耶那岐命は驚いて逃げて帰ろうとしましたが、伊耶那美命が「私に恥をかかせた」と怒って黄泉の国の者を追わせました。 伊耶那岐命は逃げながら、髪につけていた木の蔓の輪を投げると、それが葡萄になり、追ってきた黄泉の国の者がそれを食べ始めました。 その間に逃げようと思いましたが、すぐまた追ってきました。 今度は櫛の歯を取って投げるとたけのこになり、また食べている間に逃げました。 でもその後からあの、妻の体についていた雷がたくさんの黄泉の魔軍を従えて追ってきました。 伊耶那岐命はそれらを剣を振りかざしながら、ようやく黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本まで来た時に、 その坂本にあった桃の実を三つ投げつけました。 すると皆逃げて行きました。 そこで、桃の実に「お前が私を助けてくれたように、この葦原の中の国に生活している、多くの人間たちが苦しい目にあって苦しむ時に助けてくれ」と言って桃に、意富加牟豆美之命(オホカムズミミコト)と言う名を授けました。 最後に伊耶那美命自身が追って来て、「あなたがこんな事をするのなら、私はあなたの国の人間を1日に千人も殺してしまいます」と言いました。 そこで伊耶那岐命は 「あなたがそうするなら、わたしは1日に千五百人も産ませてみせる」と言いました。(ちょっと痴話喧嘩っぽいですが・・・) こういう事で、1日に必ず千人は死に、千五百人は産まれてくるのです。 黄泉比良坂(よもつひらさか)は今の出雲の国の伊賦夜坂(いふやざか)です。 泣沢女神について『万葉集』に、 「哭澤の神社に神酒すえ祷祈れどもわご王高日知らしぬ」 (巻2 202)とあります。 死者の復活を哭澤の神に祈ったが、皇子は死んでしまった。 という意味です。 哭澤の神社とは畝尾都多本神社であるとされます。 この社は『古事記』火神被殺の項に、 「御足方にはらばひて哭し時、御涙に成れる神は、香山の畝尾の木の本に坐して、哭澤女神と名づく」とあります。 関連として、過去ログに 「神々のつどう国」、「黄泉の国」があります。 お時間がありましたら、どうぞ なぜか大学からアクセスの多い別ブログ ●別ブログ11/11の新着は「CAもプロレタリアか?」 前回は「医療費、介護費用」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月23日 17時50分42秒
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