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カテゴリ:法律問題
今日は七夕。 しかし、ここ大阪は厚い雲に覆われて星は見えそうにない。 残念ながら、雲の向こうを想像するしかないようです。
沖縄に続いて、やっと奄美地方が梅雨明けしました。 しかし、本土ではゲリラ豪雨が大暴れ。 和歌山田辺市では増水した川で男性が死亡したほか、約60戸が床上浸水するなどの被害が出ました。 ここ数年は梅雨の終わりごろには必ずこういう被害が出ています。 やはり 昔と気象条件が違ってきているのでしょう。 自然環境が狂ってくると生態系も変わり、やがて人間のバイオリズムも狂います。 そういえば、大阪でパチンコ店に放火して4人が死亡した痛ましい事件がありました。 犯人が自首、逮捕されましたが、「誰でもいいから人を殺したかった」と自供するなど、狂っているとしか思えません。 しかし、この頃 こういう自暴自棄な事件が多いような気がします。 これも自然環境の異常な変化と関係あるのかもしれません。 ところで、世間を騒がせた漢検と親族企業4社に対し、大阪国税局が6日、緊急税務調査に着手しました。 いろいろ癒着が出てくる漢検。 いったい どこまで食い物にしたのだろう。 その張本人、漢検親子が先週 保釈金3000万円ずつ、合計6000万円で保釈されましたね。 こんなのは保釈しなくてもいいと思うのに・・・ とはいっても、残念ながら法治国家では正当な保釈請求があれば応じないわけにはいきません。 一応 判決が出るまでは容疑者であって、真犯人ではありませんから・・・ ということで、本日のお題は 「保釈金」 尚、昨日のお題は 「架空請求」←ご覧になってない方はこちらもどうぞ よく刑事裁判の被告人が裁判が済んでいないにもかかわらず、保釈金(正確には保釈保証金)を積んで釈放されていますね。 これについては、悪事をはたらいたのにお金を積んで出てくるなんてけしからん、という声もあるようです。 そもそも保釈金とは、逮捕された容疑者が、ある程度捜査が進んだ段階で釈放を求めたときに、裁判前に開放してあげる代わりにお金を預りますよ、というシステムです。 裁判が終わるまでに逃げたり隠れたりしなければ、保釈金は返還されます。 じゃあ、どんな罪でも保釈金さえ積めば釈放されるかというと、そうではありません。 重罪事件や重罪の前科がある場合、また被害者に復讐するおそれがあるときなどは、保釈を申請しても却下されます。 保釈請求率は全体の20%程度で、そのうち許可されるのは、50%程度だそうです。 つまり 半数は却下されています。 保釈金の金額は、被告人の経済状況や罪の重さを勘案して決められます。 つまり、これくらいの金額を保釈金として預かれば逃げないだろう、という具合です。 ごく普通の学生やサラリーマンが覚せい剤を使用して捕まったような場合ですと、200万円くらいが相場だそうです。 被告人の経済的な状況にあわせて金額が決定されます。 それでは、なぜこのような制度があるかといいますと、刑事裁判では「被告人は無罪と推定される」というのが大原則であり、まだ真犯人だと断定されたわけではないからです。 したがって、本来は身柄の自由を認めるべきであり、それが正当な弁護活動に資するという配慮によるものです。 尚、もし保釈期間中に逃亡したり、証拠の隠滅、被害者への加害行為などがあると、保釈は取消され、保釈金も一部または全部が没収されてしまいます。 実際に保釈期間中に逃亡した有名なケースとしては、イトマン事件の被告人・許永中が6億円の保釈金を積んだにもかかわらず韓国へ逃亡してしまい、全額没収となった例があります。 これは、そもそも裁判所による6億円という値決めが低すぎたのでしょうか。 もっとも、この場合は本人負担が3億円、残り3億円は弁護士保証という内訳だったそうです。 保釈請求は弁護人がするのは一般的ですが、一定の親族(配偶者・直系の親族もしくは兄弟姉妹等)が直接保釈の請求をすることができます。 保釈の請求は起訴されれば直ちに請求することができますが、国選弁護人が選任されるまで、少々の期間が必要になりますので、その間に一定の親族が保釈の請求をすることが可能です。 ただ、一般家庭でそういう経済的余裕のない家庭も多くあります。 保釈保証金の準備ができないため、困っているところも多く、そのために「一般社団法人 日本保釈支援協会」が保釈金の用立てをおこなっています。 我が国の金融機関では、保釈保証金の融資は行っていないのが現状であり、そのため一部の方々は、高利業者からの借入れをしているということもあります。 あなたがもし、何かの罪で逮捕され(冤罪ということもあります)、拘留された場合、保釈保証金は用意できますか? 私のブログ仲間、秘密の洗体レディさんが、この度 本を出すことになりました。 6/12 にamazonから発売されています。 「おくりびと」の実態をとくとご覧あれ。 本にはおもしろおかしく書かれてはいますが、実態はかなり悲惨なこともあります。 なぜか大学からアクセスの多い別ブログ 更新しました ●別ブログ 7/1の新着は「七夕」 前回は「皆既日食」 こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月07日 20時54分23秒
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