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こんにちは、岡谷健です。 岡山出身の画家、原田直次郎(1863-1899)をご存知ですか。 あの森鴎外の小説「うたかたの記」の主人公「巨勢」のモデルにもなった方です。 ドイツに留学して西洋絵画を学び、そこで森鷗外と出会い友好を深めます。 原田直次郎は、当時の洋画排斥の風潮に抗して「西洋画は益々奨励すべし」と謳い、《騎龍観音》のような優れた作品を精力的に発表しながら、画塾「鍾美館(しょうびかん)」を開いて後進の育成にも努めました。 その原田の回顧展が岡山県立美術館で5月27日から開催されます。 わずか36年の短い生涯の中で西洋絵画のアカデミックな理念と技術の普及に奮闘した原田の作品は、ドイツで学んだ絵画技術だけでなく、遠近法も取り入れ安定感があり、見る人に安心感と心地よさを与えてくれます。 およそ100年ぶりの回顧展です。ぜひこの機会に鑑賞されてみてはいかがですか。
展 示 :「原田直次郎 西洋画は益々奨励すべし」Retrospective Naojiro HARADA 会 期 :平成28年5月27日(金)~7月10日(日) 開館時間:午前9時~午後5時 入館料 :大人1,000円、65歳以上700円、大学生:500円、高校生以下無料 休館日 :毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館) 問合せ先:岡山県立美術館 086-225-4800 http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/
図1 《風景》1886年 岡山県立美術館蔵 図2《騎龍観音》重要文化財 1890年 護国寺蔵 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.09 10:08:18
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