カテゴリ:ここから始まるベタのお話
さて、今まで散々薀蓄たれてきたくせに、そんな事はサラッと水に流して、新たにスタートする「ここから始まるベタのお話です。このコーナーでは、主に改良ベタについて、思いつくままにそして無責任に書きなぐってしまおうと考えています。 この新企画で書いた内容と、以前「さかなおやじ1号が書いた記事の内容が異なる場合は、当然の事ながらこのコーナーの記事の内容が優先いたしますですハイッ! まずは、このコーナーで言う所の「ベタ」っていったい何者なのか説明しておきましょう。本来ベタと言うのはベタ属Bettaに属する魚の総称です。このベタ属には現在70種前後が記載されていますが、そのうちのベタ・スプレンデンス(Betta splendens Regan,1910)と言う、1910年にReganと言う研究者によって新種記載されたベタの一種を長年にわたり改良した改良品種を、このコーナーでは「ベタ」と言う事にします。また、その他のベタ属の魚種を呼ぶときは「ワイルドベタ」と言う、我が国のアクアホビー界に定着した呼称を用いる事とします。 今日の画像はそんなワイルドベタの1種で、ベタ・・・つまりはスプレンデンス種の改良品種と非常に近縁と言われているスマラグディナ種(Betta smaragdia)のものですが、本来ベタ属の多くは「ワイルドベタ」」の状態ですでにかなりキレイです。無理に改良しなくてもと言うほどの完成度だと個人的には思います。 もっとも、通説によれば元々は観賞用として改良された訳ではないとされています。ベタは闘争心が旺盛で、特にオス同士は激しくバトルします。東南アジア諸国でその習性を生かして賭け事に用いていた・・・って言うか、今でもやってますが(苦笑)、のが改良の始まりのようです。 要するに、賭けベタに負ければ大切な銭を失い、家族を養っていけませんからお父ちゃんも必死です。始めのうちは、ジャングル内やその辺の田んぼの中を這いずり回って、少しでも強そうなベタを探していたんでしょう。そして、自宅兼トレーニングジムで飼育容器に入れ、十分な餌を与え英気を養ってからバトルに出品って思うのは人の常でしょう。そのうち、中でも建設的な思考の持ち主が「強い系統の子供を自分の所で繁殖させていけば、より強い個体が出来るんじゃないだろうか?」って言う考えに行き着いたのは当然と言えば当然過ぎる事です。 そうやって人為的に累代繁殖させていれば、その副産物として遺伝的形質の固定化が起こるのもこれまた自明の理です。例えば、たまたま元親が赤みの強い個体であったのならば、その子孫はその形質をより強く表現するようになるが普通です。そうやって家族からハブられない為に必死に行った父ちゃんの行為が、ベタの改良のスタートだったと考えられています。 ・・・まぁ、個人的にはそこまでの熱意があるんなら、まっとうな仕事に精を出せっ!っていう気がしないでもありませんけど(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/01/04 12:39:19 AM
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