テーマ:熱帯魚&水草の話(1149)
カテゴリ:新!私的熱帯魚図鑑
まぁ、アカヒレに関してはとにかく一般的な観賞魚の飼育方法でOK!・・・って、これだと記事になりませんから、もう少し丁寧に解説いたしましょう。アカヒレは前回も書いたように、成長してもせいぜい全長4cmに満たない小型魚なので、飼育容器も大きい必要はありません。でも、コップはだめですからね。普通の飼い方ならば30cm水槽辺りで十分、水量10リットル位で4,5尾って言うのが妥当な線じゃないでしょうか。もちろん、収容可能尾数はフィルターの能力や水換えの頻度に大きく左右されますから、あくまでも目安って考えてください。 中国原産の魚ですから、標準的な日本の室内であれば保温なしでも冬を越す事はこれまた前回書きましたが、ベストのコンディションを保ちたいのであれば保温器具もあった方が良いと思います。丈夫な魚なので広範囲の水温に適応可能ですが、10~30℃位までの範囲に水温をキープしてあげましょう。これだと、1年中調子よく飼育できますし繁殖も容易です。 飼育容器の水量に対して収容緒数が少ない場合は特にフィルターなしでも十分ですが、やはりフィルターを利用した方が飼育水を清潔に保てますし、水換えの頻度も大幅に減らす事が出来ます。30cm前後の小型水槽となると、使用できるフィルターも限られてきますが、お勧めはテトラの外掛けフィルター AT-30、投げ込みフィルターの水作スリムエイト・ミニあたりです。また、飼育水槽内での自然繁殖も狙ってみたいなら、稚魚を吸い込む心配のないスドーのブリーディングフィルターMSもいいと思います。もちろん、小型水槽セットに初めから組み込まれていたフィルターでもまったく問題はありません。 上記の様なフィルターを設置した水槽で、適正尾数を飼育していれば水換えは1週間から10日に1回で十分でしょう。容量の1/3程度の水を交換してやります。この時に、水槽内に水温を合わせた水道水をドボドボぶっこんでも、丈夫なアカヒレの事ですからまず問題はないはずです。少なくとも、私の経験ではアカヒレの水換えに塩素中和しない水道水用いて、魚が死んだ事は有りません。・・・でも、やはり生き物を扱っているのですから、もう少しやさしくねっ・・・って事で、塩素中和剤をちゃんと使用することをここではお勧めしておきます。また、水槽の容量に対して飼育尾数が多い場合やフィルターなしで飼育している場合は、水換えの頻度を多くし、3、4日に一度位水換えを行うようにします。 ちなみに、丈夫な魚種なので水質には特にこだわる必要はありません。理想を言えばほぼ中性の清浄な水ですが、余程賛成やアルカリ性に傾いていない限りは問題はないはずですから、我が国の水道水のレベルであればどの地域であっても心配ありません。逆に、井戸水や天然水、雨水などを利用する場合は、はじめに市販の水質測定キットを用いるか、最寄の関係機関に問い合わせて、使用する水の水質を把握したほうが無難です。 餌に関しても、何でも良く食べてくれますので身近にあった餌をあげる・・・って言うスタンスでOK!ただ、アカヒレや金魚など温帯域の魚種は熱帯魚に比べて消費カロリー量が少なめですから、高カロリーである熱帯魚様フードをバシバシ与え続けると、ブタ一直線って事になるケースもあります。その点、金魚やメダカ用フードは、温帯魚の必要カロリー量考えて成分配合してますから、金魚のミニサイズの餌かメダカ専用フードがベストの選択だと思います。また、昨今では値段も高いですので無理に生き餌や冷凍餌を与える必要はないでしょう。 水槽内のレイアウトや底砂に関しては、それこそ好みの問題なのでここではあえて取り上げませんが、水草など何らか隠れ家的存在があれば、うまく自然繁殖に持っていけた際の稚魚の避難場所となりますから、いつの間にかアカヒレの稚魚が水槽内をチロチロって言ううれしい事が起こる可能性は高まります。・・・って回りくどい言い方してますが、要は水草を入れておけって事ですね(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/01/06 02:58:36 PM
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