テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:ここから始まるベタのお話
形状による区分 ショーベタ スーパーデルタ さてさて、ロングフィンベタの「尾開き」に関する改良はとどまる所を知りません。今から20年以上前には、前回のデルタテールから、さらに尾開きの良くなった「スーパー・デルタ・テール」が登場して来ました。我が国にも、当時アメリカからスーパーデルタの個体が持ち込まれ、我々ベタマニアの度肝を抜いたもんです。当時のスーパーデルタは、ソリッド・ブルーの個体がメインだった気がします。 このデルタ・テールからスーパー・デルタへの移行は、ベタに興味がない人にとって見れば「別に、少々尾開きが良くなっただけでしょ」と言うレベルの話だと思います。しかしながら、ベタマニアにしてみるとそれこそ驚天動地の出来事だったのです。・・・と言うのも、尾ビレにウチワで言う所の骨みたいな奴がありますよね。これを鰭条(レイ=ray)って言うんですが、それがデルタ・テールまでの改良ベタの尾ビレは3レイつまり、2回分岐している状態だったのですが、スーパー・デルタでは4レイ、つまり分岐の回数が3回になっていたんです。分岐の回数が多ければ多いほど鰭を広げる力が強くなり、結果としてどんどん尾開きが良くなっていくと言う仕組みです。 ショーベタの理想のフォルムは、「ほぼ円形に近い楕円形」とされていますが、デルタ・テールまでは尾ビレと背ビレ・尻ビレの間に隙間があり、理想のフィルムにはなっていませんでした。しかし、スーパー・デルタの登場で、尾ビレが半円近くまで開く様になり、この隙間がなくなる事でほぼ理想のフォルムを獲得したと言う訳です。 たんなる尾開きの角度で見ればデルタ・テールとスーパー・デルタの間に、明確な境界線はありません。「何度からはスーパー・デルタっ!」って決まりありませんしね。それにスーパー・デルタの個体でも日常管理が下手だと尾開きが悪くなり、デルタ・テールよりもしょぼい個体になっちゃいます。でも、尾鰭の分岐数では、明確な差異が認められるという訳です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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