テーマ:熱帯魚&水草の話(1149)
カテゴリ:新!私的熱帯魚図鑑
グローライト・テトラ 今日紹介するグローライト・テトラ Hemigrammus erythrozonus Dubrin,1909 も、ネオンやカージナルに負けず劣らずポピュラーな小型カラシンです。透明感のある体に、温かみのあるオレンジ色のラインと、特に今のような厳寒の季節には本当にぴったりのカラーリングだと思います。 原産地は南米のガイアナですが、現在ではほぼ100%、東南アジアブリードの個体が輸入されてきます。少なくとも、私はワイルドのグローライトを見た記憶がありません。温和で他の魚との協調性も良く、全長も3cm前後と観賞魚として申し分のないカラシンです。東南アジアブリードだけに非常に安価で販売されている為か、コミュニティタンクに他の魚種とごったに収容されている事が多いのですが、本来は水草の繁茂した水槽にこの魚だけを群れで泳がせると、その真価を発揮します。 水温や水質には神経質ではありませんので、25度前後の塩素中和した水道水で問題なく飼育できます。餌も、何でも良く食べてくれますが、どうも肥満しやすい傾向にあるように感じます。脂肪含有量の多い餌などを大量に与えていると、まるでブタのように肥えてしまいますのでご注意を。それと、夏場の高水温時期や劣悪な水質では、本来透明感のある体が白濁する事があります。その様な場合は、飼育環境に何らかの問題があるサインですから、早急に対策を講じましょう。また、東南アジアブリードの魚によくみられる事ですが、脊椎骨異常の認められる個体も結構いますので、入手の際はその辺りにも注意される事をお勧めいたします。 グローライト・テトラにはアルビノ個体も存在します。ただ、原種が既に完成された美しさですし、目の赤く透き通った点などが敬遠されるのか、市場では原種ほどの人気はないようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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