テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:ここから始まるベタのお話
クラウンテール 尾ビレの軟条が伸長し、尾ビレ全体が王冠(Crown)の様に見える系統をクラウンテールと呼びます。一応、コンテストの基準としては最低でも「尾ビレの軟条の1/3以上は、糸状に伸長していなければならない」、つまり全体の1/3以上は尾ビレの切れ込みが必要とされています。実際に、ショーベタなどの非クラウン系の品種との交配では、切れ込みの浅い個体が生まれてきます。 通常、我々がよく目にするクラウンテールはデルタテールベースのもので、尾ビレは余り大きく開きません。しかし、中には扇形~ほぼ180度近くまで尾ビレが開く系統も存在し、これらはショークラウンと呼ばれ、バンコクの市場でも区別されています。この、ショークラウンはクラウンテールにショーベタの血を導入し、いったん尾ビレの切れ込みが浅くなった物を計画的に累代繁殖させ再びクラウンテールに戻した物なので、その辺のクラウンテールをいくら繁殖させても、そう簡単にはこの様な素晴らしい尾開きは獲得できる物ではありません。 また、クラウンテールの尾ビレの軟条は通常2レイ(2つに分岐)なのですが、ショークラウンの中にはショーベタ同様3レイ(3つに分岐)の個体も存在します。中には、ハーフムーン同様4レイ(4つに分岐)する個体もありますが、これは現時点では非常に希少でハーフムーンのショーベタなどよりも余程入手が困難です。 それと、このクラウンテールという形質はロングフィンと連動している訳ではないようで、ショートフィンであるプラカットにもクラウンテールの個体が存在します。ただ、ショートフィンと言う性質上、軟条は著しく伸長せずに尾ビレの外縁がギザギザになっているかの様な外見です。 最近になって、このクラウンテールには新しい尾ビレの形状を持った系統が作り出される様になりました。尾ビレの伸長した軟条の先が外側に反り返り、上下の軟条の先端部分と交叉するようになるタイプで、キング・クラウンと呼ばれています。まだ、市場に出回る事も少なく入手は困難で、販売価格もハーフムーンのショーベタを遥かに上回る高額で取引されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/07/23 03:22:19 PM
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