テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:ここから始まるベタのお話
ダブルテール DT 尾ビレが上下2葉に別れたタイプで、ショーベタでは尾ビレ全体が「四葉のクローバーの二葉分(笑)」やハート型の様に見えます。また、一般的にダブルテールの個体は「1.ボディが短め」、「2.背ビレの幅が広い」と言う特徴を併せ持っています。 構造学的には、「幅が広い背鰭」に見える部分は実は尻ビレ起源の物とされています。つまりは、体の上下に尻ビレがあると言う事になります。ちなみに、我が国のメダカの改良品種である光メダカも同じ原理とされており、光メダカの背中部分が光るのは、本来腹部にある金属光沢部分が背中に来ている為の様です。また、光メダカでもベタ同様背ビレ(本来は尻ビレ)の幅が広くなっています。 尻ビレが背鰭の部分にも存在すると言う、非常に複雑怪奇な体内の骨格異常の為か、このダブルテールには脊椎骨異常(元々そうなんですが)の個体が多く見られます。中には、ボディがグニャグニャに捻じ曲がった個体や誰が見ても奇形と感じるほどのショートボディの個体も存在します。その為、ダブルテールの繁殖を手掛ける際には、かなり大量のハネを覚悟しなくてはなりません。 特にダブルテール同士の交配では、次世代に上記のような観賞に適さない個体が数多く出現する為、ノーマル×ダブルテールと言う組み合わせが一般的に推奨されています。ダブルテールという形質はノーマルに対して劣性である為、もしノーマルテール(ホモタイプ)×ダブルタール(劣性ホモタイプ)と言う交配を行うと、次世代はすべてノーマルテール(ヘテロタイプ)となります。この外見はノーマルタイプの次世代同士の交配では、理論上はノーマル:ダブルテール=3:1の割合で出現する事になります。 よく、両親共にノーマルテールで交配した所、子供世代にダブルテールが出現したと言うのは、たまたま繁殖に用いた両親が共にダブルの因子を持つノーマルテールだった為と言う事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/07/29 12:54:19 PM
コメント(0) | コメントを書く
[ここから始まるベタのお話] カテゴリの最新記事
|
|