テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:ここから始まるベタのお話
前述の様に、非常に人気の高い「オペックホワイト」ですが、品種としての欠点と言うか困った点があります。 それは「色揚げ効果に弱い」点です。これはどう言う事かと言うと、餌に含まれる色揚げ成分の影響で、本来純白である事が望ましい体色が、妙に赤みを帯びててしまうと言う問題です。今日の画像の個体は、なんだか肌色っぽい体色ですが、これでもれっきとした「オペックホワイト」です。 本来観賞魚「色揚げ効果のある餌」と呼ばれるものは、基本的には「赤みを強くする効果」を持っています。動物(カニ・エビなどの甲殻類)由来のものも植物由来(スピルリナなど藻類)のものも、一様に赤&黄色の色揚げ効果があります。逆に、ブルー系の色揚げ効果が確実にあると言われている天然原料由来の餌は、私が知る限りでは存在しないと思われます。 オペックホワイトは本来「真っ白」であるべきなんですから、この品種を飼育育成する際には、色揚げ効果の高い餌は避けるべきでしょう。でも、バンコクのブリーダー達は、ほとんどがそんな細かい事なんざぁ気にしません。今日の個体の作出ブリーダーも、成魚のベタに与える餌は基本的に「太陽光線の下育成された、真っ赤に色付いたアルテミア(ブラインシュリンプ)の成体」です。確かに、バンコクでは気軽に入手可能な生き餌ではありますが、この場合は出来ればやめといた方が、ブリーダーの売上げにも大きく影響すると思うんですけどねぇ。 もちろん、この赤みがかった体色は「餌由来」ですから、その後の飼育で低カロチノイドの餌を与え続けていれば、徐々に純白に近づいていくはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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