テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:ここから始まるベタのお話
前2回の記事で述べてきた様に、現在のメラノブラックの系統からは永久に「真のソリッド・ブラック」は作出去れないと思います。メスに他品種を使わざるをえない遺伝的問題がある限りどうにもなりますまい。・・・じゃあ、ソリッド・ブラックは絶対にこの世に登場しないのか?と言うと、可能性が無い訳じゃありません。 そのヒントとなるのが、今日紹介した個体です。頭部がベージュホワイトに色抜けしていますが、ボディ&ヒレはほぼ完璧なブラックです。実はこの個体はマーブル系の品種で、頭部のみが体のほかの部分と異なる発色になる「モンスター・マーブル」と呼ばれる系統です。 このモンスターマーブルの「ブラック」は、同系統同士で繁殖可能です。つまり劣性致死遺伝の影響を受けません。と言う事は、繁殖に際して他の色合いのモンスターを使う必要が無い訳です。従って、両親に「限りなく頭部の色抜けの少ないブラック・モンスター」を使い交配をすれば、ほとんどの個体は両親似のモンスターになるでしょうが、極稀に「全身漆黒」の個体が出てくる可能性は十分にあると思います。 もちろん、この様な両親から「ほぼ完璧なソリッド・ブラック」の個体が得られたとしても、それは所詮モンスター・マーブルの系統な訳ですから、次世代以降でもほとんどすべての個体はモンスター表現になると思われ、品種として「ソリッド・ブラック」が確立する訳ではありませんけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/07/08 05:16:42 PM
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